68話目さてドイツ艦隊とは。

第一次世界大戦開戦当時、ドイツ帝国海軍は前弩級戦艦22隻、弩級戦艦19隻、巡洋戦艦7隻を有していたと言われてます。


これでも大英帝国に対しては劣勢だったのだから、英国どんだけやねんと

言いたくなる。

1906年のドレッドノートショック後からの建造で弩級戦艦19隻、巡洋戦艦7隻

建造なのでドイツにも呆れますが。


この世界の帝政ドイツはイギリスとの

建艦競争を抑えぎみに変えつつあります。だから、建造は少なくしつつ、質を重視するかもしれません。


史実ならこれから建造されそうな戦艦がこれです。

ナッサウ級戦艦


前級 ドイッチュラント級

次級 ヘルゴラント級

性能諸元

排水量 基準:18,570トン

常備:21,000トン

全長 137.7m

146m(水線長)

全幅 26.9m

吃水 8.1m

機関 シュルツ・ソーニクラフト式石炭混焼水管缶12基(1915年に石炭・重油混焼缶に改造)

+形式不明三段膨張型三気筒レシプロ機関3基3軸推進

最大

出力 22,000hp

(公試時:26,244~28,117hp)

最大

速力 19.5ノット

航続

距離 10ノット/8,000海里

燃料 石炭:850トン(常備)、2,700トン(満載)

(1915年に重油150トン追加)

乗員 1,000名

兵装 SK L/45 28.3cm(45口径)連装砲6基12門

SK L/45 15cm(45口径)単装速射砲12基

SK L/45 8.8cm(45口径)単装速射砲16基(1915年に全撤去)

7.6cm(40口径)単装速射砲6基

45cm水中魚雷発射管3基

装甲 舷側:300mm(ヴァイタルパート部)、80mm(艦首尾部)、170mm(第一甲板部)、160mm(第二甲板部)、30mm(水線下魚雷防御)

甲板:55mm (水平部)、80mm(舷側傾斜部)

主砲塔: 280mm(前盾)、90mm(天蓋)

バーベット部:280mm(最厚部)

副砲ケースメイト:160mm(最厚部)

司令塔:400mm(側面部)、88mm(天蓋部)


なんですよ。

このナッサウ級ですが、波が穏やかな

バルト海にて迎撃戦をする戦艦です。

遠距離航海はしない事にして居住性を切り捨てて

その分の重量を装甲にまわすなど、

思い切った設計思想をしています。

霧の深いバルト海での遭遇戦を考えての戦艦ですしね。

史実の日本の河内級のように、6角型に主砲を配置して、前方に6門を向けれて、後方に6門を向けれて、側面に8門を向けられる戦艦です。

(史実の日本への賠償艦になったのがナッサウ。日本はすぐにスクラップにして売っています。)


さて、どう評価すべきでしょうかね?


近代艦隊戦の教訓は日米戦争で出ています。でも停泊時の超接近戦ですからね。船体舷側部は至近距離から30.5cm砲の砲撃に耐えられる防御力が必要。

と戦訓が出てもさすがに船体舷側部全体を300mm以上の装甲で覆う事は、

どこの列強も考えていないようです。

(日本の戦艦はどれも船体舷側部全体を500mm装甲で覆ってる。)

どこの戦艦も前部、主砲砲塔下部の

舷側装甲最厚部、後部に分かれており、舷側装甲300mmといってもそれは

真ん中だけ。

前部と後部の装甲は薄めですからね。

ええ、至近距離だと日本の装甲巡洋艦の12.8cm速射砲の砲撃でも貫通する

程度の装甲なんですよね。

いいんですかね?


特に、後部の装甲を薄くしている、イギリスのインビンシブルとか、、、

まぁ、弐番艦からは装甲を厚くしているようですが。


前話で劣化ウラン砲弾の話をちょろっとしましたが、日本の30.5cm砲弾は

小改良して重砲弾に変えています。

(軽量化して初速を上げても至近距離なら装甲貫通能力は上がりますが。)

砲身強度を上げて400kg以上に重量を増やした重量砲弾を同じ初速で打ち出して、密かに主砲の威力を上げています。

まさに最強の30.5cm砲を搭載している

戦艦と言っていいでしょう。


更にネタバレしますと、あの日米戦争での戦闘風景ですが、アメリカの戦艦の戦闘は前時代的なそれぞれの砲塔が

照準を合わせて砲撃を行う戦闘方法で

あり、主砲はとにかく日本戦艦の舷側を狙って砲撃しています。

速射砲は敵戦艦の上部の速射砲とか艦橋を狙って砲撃しています。


射撃盤、方位盤、測距儀が無いので、

イギリスはドレッドノートから、日本は史実の日露戦争時からやっているので当然のように未来知識でしている、

一カ所を狙って斉射するやり方をしていません。

これによって舷側を貫通され砲弾が艦の内部で爆発して急速に浸水が増加しアメリカ戦艦は着底していったんですね。

あの戦争は余裕がある日本にとっては

至近距離からの射撃実験ですらありました。超巨大ゴーレムの手をアメリカ戦艦に触れさせてどこまで損傷が酷くなっているのかサーチして確かめながら攻撃を修正しています。

横浜港は宇垣港湾が深度を深くしているのでアメリカ戦艦達は主砲すら水没寸前になりましたからね。

船体全体が水没して攻撃できなくなるまでは早かったですよ。

そして日本側の12.8cm速射砲ですが、

こちらはアメリカ戦艦側の速射砲によってボロボロにされてほとんど砲撃できていません。

精密に照準されて潰されてしまいました。防御魔法していても速射砲の砲塔の装甲はそれなりでしたからねえ。

耐えられなかったですね。反省です。


で、日本側は貴重な戦訓を得られたってわけですね。

なので、日本側は舷側は全体を500mm装甲で覆う戦艦を作り続けます。

ええ。装甲は常に最高の装甲にリニューアルしながら。

魚雷対策も頑張ります。


それに、日本には売らずに残したコネチカットちゃんがありますからね。

旧式戦艦への砲撃実験相手がいるので、何度も砲撃実験を繰り返してできたので、日本はかなり砲撃の戦訓を得る事ができました。

直接照準に関してはやり尽くしたので、今では最大射程での砲撃実験を繰り返しています。

ええ。コネチカットちゃんは修復されては壊されの繰り返しをされています。

今では次世代戦艦の装甲をどうするのかも、かなり研究が進みました。

やはり350mmくらいの上甲板装甲は必要でした。

日本の戦艦はコネチカットちゃんのおかげで更に強くなります。

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