第48話『三七式重擲弾筒』

史実の八九式重擲弾筒を再現した

三七式重擲弾筒が審査で大絶賛され

陸軍に正式採用された。

近距離に浮かんでいる潜水艦に対しても使えるので海軍でも正式採用され、大量生産が開始されました。

弾頭部分に組み込む信管ですがとりあえず、俺が100万個を製造して用意しました。

榴弾内の火薬は安全性の高いTNT炸薬です。


擲弾が装填されている事がわかるように改良されているので二重装填防止策

も万全です。

有翼擲弾の生産も開始されました。

(更に対戦車用の対戦車榴弾も未来には導入する予定である。)


ドラム缶を並べて三七式重擲弾筒の

威力テストを行ったのだが、威力の大きさに唖然とした。


(史実の沖縄の戦いなどでは、軽機関銃を日本兵に向かって撃つと、すぐに

八九式重擲弾筒の反撃がやってきて、

すぐに移動しなかった米軍の軽機関銃隊はみんな死んだという、、、

爆発地点の爆発音は野砲の砲弾の爆発音のようであり、爆発地点の10m以内

にいた米兵は死亡した。

手榴弾とは段違いの威力に米兵は恐怖したという。)

(重擲弾内部のTNT炸薬の量はドイツのポテトスマッシャーと言われる手榴弾より少ないのですが、これは結構考えられている炸薬量でして、丁度いい

破片の大きさになるような炸薬量なのですよ。日本は70mm迫撃砲を軽量化できないかと考えて重擲弾筒を開発しています。日本の小隊は小型の迫撃砲を2門持ちあるいている小隊なのですよ。

大戦末期は4門)


榴弾内にワイヤー片を入れて更に威力を上げた人間が今更だが、こんな擲弾が何発も降り注いだら敵の小隊は大損害だろう。


こんな威力が高い榴弾を分隊の数名の兵士が50〜60発も持ち歩いて(1人あたり18発、3人で55発前後)装備して

いるのだから、そりゃあ史実の敵国軍の兵士も恐れるわなと納得した。


60〜70mmクラスの迫撃砲に匹敵する火力を分隊が装備しているのだからな。

と、言いつつ榴弾の威力を上げようと

研究する俺なのだった。

保管時の榴弾は信管が取り外されて

空気が抜かれた缶詰の入れ物のなかにクッションと一緒に入れられてて、

長期間の保存が可能である。


俺はゴーレム達に指示をして銃弾や

銃弾の激発部分の雷管や砲弾の信管の

買い付けをさせた。

現時点で世界最高性能の銃弾、榴弾、砲弾や爆弾を製造しようと思ったのだ。錬金術の工廠の技術のスキルツリーは細分化しており、これらの物を

大量に収納するとコピーして生産した製品の能力がアップしてくれる。


更に、これらを改造して日本の武器にすると少ない消費量で大量生産が可能である。

俺は日本の三十年式小銃も大量に買い取って、高精度な三八式歩兵銃に改造して射撃の上手い兵士用の高精度な狙撃銃用モデルとして高めの値段で売った。

スクラップとして安く買い取って、

高く売るのだからボロ儲けである。


俺は陸軍や海軍の倉庫や弾薬庫に眠っている昔の武器やらなんやらをごっそりと買い取るのだった。

もちろんリサイクルして売るつもりで

ある。


折れたり傷ついた刀や刃物類、

古い銃などの買取業もやる事にした。

未来にオークションで売れば高くなりそうな物は残しつつ、刀などは損傷を修復したり新造したりで高く売るの

だった。


このような買い取り業務の古物商は

いかに相手を納得させつつ安く買い叩くかを考えるが宇垣屋は違う。

鑑定能力があるから騙される事は無いし、相応に高い値段で買い取るのが

うちの店のモットーである。



修復して販売した『宇垣刀』は守り刀、軍刀として大人気となった。

宇垣刀が護り刀として大人気になり、

軍刀にこだわる人間が増えて軍刀を持つ人間が増えてしまったのは失敗だったと後悔するのだった。


だが宇垣刀の切れ味は凄まじく

敵兵の小銃をあっさりと切り裂いて敵兵を真っ二つに切ったりした為、敵兵を恐怖させる事になる。

特にゴーレム兵の抜刀隊はジャングルで猛威を振るうのだった。


(アメリカ国内でマフィアを相手に暴れたゴーレム日本人もおり、10人もの

マフィアを1人で斬殺したりもしている。車で逃げて生き残ったマフィアの

幹部は発狂して日本人を恐れるようになったという。)


戦場に出征する兵士に対して宇垣達は

切れ味鋭いナイフをプレゼントしたり、拳銃を必要とする兵士には拳銃を

プレゼントしたりもしている。


プレゼントするのは、モーゼル・ミリタリーC96(7.63x25mmマウザー弾)使用モデル。

史実の日本でも、中国で大量に捕獲され、優秀な性能なのでモ式大型拳銃として準正式採用されていた。

7.63mmマウザー弾は初速が速く

ストックを付けると有効射程は200m以上にもなり、雑誌のGUNでは300m先のターゲットに命中させているほど。

連射式カービン銃のような使用法が

可能だった。


人型ゴーレム達は好んでこの拳銃を

保有していた。

(冷却魔法を使いながら撃てるため、

銃身が熱くなりやすい欠点が欠点で無くなるから。)

ちなみに重擲弾筒兵が装備するのも

この銃。史実では小銃を持ちながら

重擲弾筒を持つ苦労をしていたので、

銃は大型拳銃の装備でいい事になるのだった。


そして他国の陸軍と同様に帝国陸軍は

散弾銃も装備する事になる。

最初に正式採用されたのはブローニング・オート5で、8発を装填できるので

オート8として正式採用された。

この銃もブローニングさんにパテント料を支払って国内販売し始めた。

当時売られていた村田式猟銃の値段が

20円で平均月収と同じくらいの値段だったらしいが宇垣オート5は高性能、高品質でありながら150円であり人気を誇った。ちなみに英国製散弾銃が250〜500円の輸入価格。ブローニング・オート5の輸入品が200円以上の値段だった時代の価格である。

散弾銃はジャングルでのとっさの反撃に良いし、鳥や豚の狩猟に使えるし、

連発できたので評価は高く、分隊あたりの小銃兵を1〜2人減らして散弾銃を

装備させるのが当たり前になっていくのだった。



(野外展示されている史実の日本の

大正時代の高角砲にサビが出てないのに、昭和初期の野戦重砲がサビているのは、高角砲の鉄が輸入鋼材で作られていて、野戦重砲の鉄が国産の鉄だからである。不純物が多いとこうも違うのだ。

宇垣鉄鋼の鉄は極めて良質で主人公が関わっていなくともアメリカの鉄鋼に近い品質の物が作れている。)

(アメリカの鉄鉱山から奪った鉄鉱石で鉄を作っている為。)

主人公が関わると更に品質が上がってアメリカの鋼材を超える。

更に魔法で劣化防止したり、摩耗防止魔法を使うと更に品質が上昇する。


陸軍はマキシム式重機関砲、ホチキス式重機関砲(当時は機関銃ではなく

機関砲と呼んでいた。)を装備していた。

宇垣銃砲はこれらの重機関銃をフルオーバーホールすると契約をして、

錬金工場にてランクアップさせて納品した。

驚くほど故障が、少なくなり喜ばれた。

日本の重機関銃は6.5mmx50SR弾薬を使用するマキシム式重機関銃、宇垣モデルに統一される事になる。


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