第44話旧式艦艇生まれ変わる。

さて、史実の日清戦争にも砲艦とか

水雷艇のような小型艇が参加していますが、島の多い日本にとってはパトロールをしたり不審な船を取り締まったりする小型艇の需要が一定数あります。


が、ゴーレム艦よりも燃料費がかかり、維持費もバカにならない高額に

海軍の上層部には思えていました。


なので1000トン級砲艦や水雷艇を

ゴーレム艦で作ってくれないか?との

依頼がやって来ました。


乗組員も全員が人型ゴーレムでパトロールとかの任務をお願いする。

との事でした。

まぁ、その方が燃料を消費せずに移動したり、ゴーレム艦としての全力を発揮できます。

ローコストで維持できるというわけですね。

予算の範囲内ならフリーハンドで作ってくれていいと言われたので

俺もやる気になった。

砲艦や水雷艇の旧式化問題は深刻だったしな。

で建造したのが全長95m最大幅9m

基準排水量1000トンで128mm単装砲

3門搭載、対潜水艦用迫撃砲装備の駆逐艦1号艦である。他に機銃も10丁ほど装備している。

史実の水雷艇の千鳥型より大きい。

近海用の小型駆逐艦とも言うべき存在である。

だが排水量に余裕がある為、後部の砲塔を外せば、外洋で航行可能な小型艇を2隻搭載する事も可能であり、

小型艇母艦になる事ができるのが

この船のメリットである。

従来型の砲艦や水雷艇は退役して、俺に資源として吸収され、

駆逐艦1号艦が各地に8隻くらいずつ

置かれる事になるのだった。

ゴーレム艦は速射能力が高い為、

かなり性能が高い。


そして、各地で髀肉の嘆をかこっていた防護巡洋艦だが、俺の手によって

装甲を増されて装甲巡洋艦化して、

機関も蒸気タービンにされ武装も新しくされ、ゴーレム装甲巡洋艦となって生まれ変わるのだった。


各地の港で訓練用として使われていた

防護巡洋艦がいつの間にか敵の小艦艇

攻撃用としてなら第1線で戦闘する事が可能な装甲巡洋艦になり、日本の装甲巡洋艦は16隻に増えるのだった。



これで日本は戦闘艦艇の旧式艦艇が

無くなり、益々戦力がアップするのだった。

これ、日本は発表していないが、艦船に詳しい他国のスパイが見たら絶句するだろう。旧式艦艇が居なくなり、

見るからな新型らしき艦隊が地方の鎮守府にすら多く存在しているのだから。

これらの船は順次バージョンアップもされ、潜水艦キラーとしてアメリカに

恐れられる事になる。

まぁ、実際は超大型ゴーレムに見つけられて潜水艦はタコ殴りにされて撃沈されているって話なのだが。


鎮守府近くにまで来れるような幸運な潜水艦はほとんどいないだろう。

戦争時の敵国の潜水艦狩りはゴーレム艦艇達にとっては、イギリス貴族にとってのキツネ狩りのような格好のイベントになって潜水艦は徹底的に追われて攻撃され続ける事になるのだった。


徹底的に追われて沈没し回収されるの

が運命なのだった。


なお、大陸方面から小型船で日本に密入国しようとするような麻薬運搬船は超大型ゴーレムに見つけられサーチ魔法で船内を確認され、これらのゴーレム艦に追われて撃沈される。

海が荒れていて出航できない時は超大型ゴーレムが撃沈する。

陸に上がれるような人間はほぼゼロである。

陸に上がれたとしても超大型ゴーレムの監視網をくぐり抜けるのは不可能に近い。

ゴーレムによる監視体制はかなり

厳重にされている。


もしかして、やり過ぎちゃった未来が

予知されて、神様が主人公をこっちの

世界に飛ばしたのだろうか?


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