第37話装甲巡洋艦、各鎮守府防衛艦隊へ。

日清戦争(1894年)の時の武勲艦の

装甲巡洋艦達の地方防衛艦隊に配備

される事になった。

鎮守府防衛艦隊の旗艦をする事になった。


(史実の日本はもっと大きな大砲を

搭載している装甲巡洋艦を建造しています。20cmとか、24cmとか。

ですが、装甲巡洋艦の舷側装甲は128mm砲でも貫ける程度の装甲です。

なので日本の装甲巡洋艦は大型の単装砲塔にして最初の1分に大量の砲弾を

砲撃できる、発射速度の早い超速射砲になっています。

長砲身で高初速です。

なので戦闘力的には充分対応できると思っています。

戦艦達の副砲が単装速射砲なのも、

この速射砲だからです。)

(イギリスのインビンシブルちゃん、

いいんですかね装甲が薄くて。

この128mm砲で貫けそうな部分が多いんですけど。

特に艦尾の装甲は薄いし。

1分あったら120発くらい撃ち込めるんですけど。30×4発)

(戦艦もほとんどは艦首部分と艦尾部分の装甲が薄くて128mm砲で貫通が狙えるんですよね。艦首部分が80mm以下の装甲とかざらですから。)


で、小型艦の砲艦とかの艦隊の旗艦に

なる事に決定しました。

装甲の厚い装甲巡洋艦の配備は

地方の人達に喜ばれました。

パトロールしてくれるだけでも心強いですからね。

でもね、配置が北海道から日本海から沖縄に台湾なんですよ。

どこの警備を重視してるのかモロバレですよね。


他国は戦艦並みの武装の巡洋戦艦を

開発してる噂が聞こえてきてます。

(30.5cm4門)

(イギリスのインヴィンシヴルは8門)

『やっとかよ!』と言いたいけれど。

他国って、装甲巡洋艦なんてこんな物、戦艦ってこんな物とか思っていそうなんだよね。


俺ってドレットノートドレットノートって言ってたでしょ?

日本は待っているのにさ、

全然出来て来ないんだもん。

なんかさ、軍艦の進歩の遅さにイライラしちゃって、、、


こっちは『美濃』の2番艦とかも

発表したいっつーのにさ。


いや、ドイツとかイギリスとかアメリカが凄いからさ、少しでも差を縮めたいわけよ。

海軍予算とかも余裕あるし。


しかし、装甲巡洋艦を地方防衛艦隊にまわすって思うと、代艦を建造したくなるのが不思議だよ。


配置換えになっただけなのにさ。


近くに敵艦隊なんて居ないのにな。


俺って未来知識に振り回され過ぎだわ。

今の軍艦の航続距離って少ないのにな。心配し過ぎだわ。

と言いつつ6ヶ月後に『美濃』の2番艦をお披露目する俺なのでした。

(予定。)

まあ、最後のプレゼントか、と思って

最後に装甲巡洋艦を魔改造して蒸気ボイラー機関を搭載してしまう俺。

見た目の攻撃力は変化させずにその分の余裕を全部防御装甲の厚さに振り分けるのだった。

装甲素材も最新型にリニューアル。

ザクではないのだよザクでは!って

感じになったな。

ニッケル装甲だから、これなら最厚部なら戦艦クラスの攻撃に耐えられる予定なんだけど

どうだろう?

まぁ、防衛任務の艦が他国の戦艦と戦う機会なんて無いから、証明は難しい

だろうな。(舷側最厚部に防御魔法をプラスした場合の防御力が戦艦の砲撃に耐えられるという意味。)


まぁ、巡洋艦は巡洋艦で必要なんだよな。でも、巡洋戦艦は戦艦の速力を頑張って上げようって意味で建造するべきで、ドレッドノートくらいの武装を持たせた巡洋艦を建造しよう。なんて

やっちゃダメだと思うんだよな。

装甲巡洋艦よりも防御が薄い巡洋戦艦っていいの?って気がする。

いや、戦艦として防御が薄過ぎでしょう。インヴィンシヴルは。



魔改造された『富士』なら1940年代の

格下(巡洋艦以下の艦艇)相手なら戦えるんだが。

『富士』の主砲の発射速度って、

何気に30秒に1発の発射が可能だし。


ってわけで、『富士』って前M級戦艦としては防御力が最も高く、速力も早く、主砲の発射速度も早いので、

最強の戦艦なんだよね。

ドレッドノートが相手でも2隻でなら

戦えるくらい。

最高速だして有利なポジション取ってとか考えずに波浪の揺れを抑えつつ

がっぷり四つで戦う方が有利に戦えると思う。なんなら接近戦で戦ってもいい。直接照準距離で。

ゴーレム艦なら負けないよ。

ランチェスターの方程式さんはちゃんと答えを出すと思う。


というわけで勢いで装甲巡洋艦の機関を蒸気ボイラーにしちゃったから、

『富士』も次々と蒸気ボイラーに魔改造しちゃいます。

本来なら大工事で大金もかかるけど、

一瞬でできます。

各艦の乗組員達には1ヶ月の休暇を与えて2隻ずつ順番にやるつもりです。

(本当は一瞬でできるけど擬装で。)


あれ?『美濃』の弐番艦が完成したら

日本ってロシアあたりの海軍力を超えたかもしれんな?

世界4位にランクインか?

バルチック艦隊ごとき、全然怖くない。格下だもん。

戦艦達のストレス発散になるから

来るなら来いって風に思える。


できれば遭遇戦闘とかがいいな。

観戦武官とか艦内に入れたく無い。



ちなみに史実の日露戦争で戦った装甲巡洋艦の出雲のスペックはこちら。


建造所

アームストロング・ホイットワース社エルスウィック造船所

運用者

大日本帝国海軍

艦種

装甲巡洋艦(一等巡洋艦)

艦歴

起工

1898年5月14日

進水

1898年9月19日

竣工

1900年9月25日


要目

排水量 9,750トン

全長 121.92 m

最大幅 20.94m

吃水 7.37m

ボイラー

ベルヴィール式石炭専焼水管缶 24基

主機

直立三段膨張式四気筒レシプロ機関 2基推進2軸

速力 20ノット

乗員 672名

兵装

20.3cm連装砲塔 2基4門

15.2cm単装速射砲 14門

12ポンド単装速射砲 12門

2.5ポンド単装速射砲 8門

45.7cm水中魚雷発射管 4門



武装の充実とかが著しいね。


でも短時間に大量の榴弾を打ち込んで

「定遠」「鎮遠」の主砲を破壊する為にあえて発射速度とかを重視して

あの主砲にしたんだよね。

それに、あの時は時間が無くて魔改造

できなかった。

ゴーレム艦の命中率の高さで勝ったようなものでもあるよな。


(主人公は日清戦争当時の日本はこんなもんだと思っていますが、史実とは

違うとこがちらほら、、、

出雲のスペックとかも知りません。

装甲巡洋艦は『富士』に近寄る巡洋艦や砲艦の邪魔をしてくれればいい。

くらいに思って軽視していた事と、

『富士』の事ばかり見ていた為、

日本の装甲巡洋艦の進歩は遅れています。史実の出雲のような艦は考えすら

されていません。

20cm砲とかを連装砲塔で搭載したら、

脅かせはできますが発射速度が落ちます。戦闘力が落ちかねません。


主人公も『発射速度を上げる為に128mm砲の搭載を!』と力説した結果、こんな史実と違う方向に、、、


新型戦艦『美濃』を守るのは高速戦艦

『富士』の役目とか思っています。

完全に装甲巡洋艦軽視ですね。

でも、帝国海軍的には高性能の『富士』が高速戦艦として巡洋艦的役割を

担うと聞いて大喜びしています。


あの装甲巡洋艦達も蒸気ボイラー化して装甲アップして居住空間とかも新品同様で暮らしやすくなってますからね。

そりゃあ乗組員は喜びますよね。


主人公はあれでも舷側装甲を350mm

くらいにした装甲巡洋艦というより

高速戦艦を設計した事があります。


でも、そんなに最高速度が上がらなかったんですよ。

それじゃあと装甲を戻すと美濃になるし。で、全長を長く伸ばして蒸気機関を増やしてとか色々と試行錯誤しています。さて、高速戦艦ちゃんはいつ

完成するのやら。

インヴィンシヴルの竣工の前には完成させるつもりですけどね。

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