第30話弾薬庫誘爆しないよ?

戦艦の謎の爆沈事故。

対米戦争中に起きた戦艦『陸奥』の爆沈事故が有名だが、あの有名な戦艦『三笠』でも起きているし、他にも多くの戦艦で史実の歴史では爆発事故が起きているのだが、この大日本帝国では全然爆発事故が起きていない、、、

砲弾の火薬が下瀬火薬ではなく、

俺が砲弾や信管や装薬を全部製造してるからもある。


ゴーレム戦艦の特性も爆発事故を予防している。


富士達の弾薬庫だが、それぞれの弾薬庫に30.5cm砲弾と砲弾を撃ち出す装薬。それと速射砲弾と機銃弾が搭載されていた設計だった。(魚雷は装備してないよ。この当時には魚雷を搭載している戦艦もいるが。)

だが、巡洋艦と戦艦は『地・水・火・風・聖・闇・氷』の属性が付与されており火災などはゴーレムが意識せずともすぐに消火してしまうし延焼もしない。

米西戦争の教訓は前に書いたが砲弾の被害より、火災の延焼による弾薬庫の誘爆の被害が大きかった。

だから火災を自動で消火する能力が高いのは大きい。


主砲の砲弾を撃ち出す装薬(火薬)は俺が錬金工房で製造した装薬であり高品質で安定性に優れ、ゴーレム艦内の弾薬庫内のアイテムボックス収納庫に保存して、隔離してある。

時間の流れが10倍も遅く緩やかなので劣化を気にしなくていい。

弾薬庫内といっても、装薬の危険性は

気になって仕方がなかった。

ので隔離すると今度は弾薬の砲弾が気になる。


主砲弾も以前は弾薬庫内に安置していたのだが弾薬庫誘爆事故の多さの事を思い出してアイテムボックス収納庫に変更し、そこから主砲の装填場所に直接出す事にした。


この改良により戦艦に搭載できる砲弾量は倍以上に増加している。


速射砲の方はゴーレムの腕によって半分自動で装填できるようになっており、

砲身が熱くなり過ぎないように

冷却魔法をゴーレムがかけながら砲弾を発射している。

これは主砲の方も同じだ。

速射砲の弾薬庫も砲弾をアイテムボックス収納庫に保管する事にした。


これらの対策をしたおかげか、弾薬庫の誘爆事故は発生していない。

速射砲や主砲の砲身内部での砲弾爆発事故も起きていない。


戦艦陸奥の爆発事故は自殺による爆発だとも言われているが、今の戦艦の艦内には体罰や虐めなどは行われていない。

石炭を焚べたり運んだり、火薬や弾薬を運搬するのは人型ゴーレムの仕事な為、弾薬庫には人間は近寄る事も出来ないようになっている。

盗みができないようにゴーレムが監視してますし。

この事も爆発事故が起きない原因かも

しれないな。

石炭もアイテムボックス収納庫内に保存しているから石炭による火災も起き難くなっているし。


これらの対策の為、日本では弾薬庫の誘爆事故は起きていない。


トイレとか汚れてる場所の掃除はクリーンの魔法ですぐに綺麗にできるしな。

ほんと、軍艦の環境は綺麗で便利になったよ。

水兵達の使用できる真水の量も格段に多くてシャワーで汗を何回も流せる環境になっているしな。


史実の日本では、大金をかけて建造した弩級戦艦『河内』とかも爆沈事故で沈没して大金がパーだからな。

ほんともったいない。

日本海軍が最初に保有した弩級戦艦

何だぜ?河内。

できうる限りの事故対策をしておいて

良かったよ。


史実の戦艦『富士』の後に建造されたのが敷島級戦艦達だが装甲の品質や強度を上げており、防御力は上がっていると言われている。


だが、うちのゴーレム達は俺の錬金工場内に収納して装甲の材質をリファインしている為、史実の敷島級戦艦の三笠の倍の防御力を持っている。

詳しく説明すると2.1倍以上だろう。


現在、人型ゴーレムの研究者達は装甲の研究を熱心にしている。そこには違う材質やセラミックなどと組み合わせた複合装甲も研究されている。

これらの複合材料を融合させ一体化させるのは俺の錬金術の得意技であり、

複合装甲の完成も間近である。


富士達にしても装甲巡洋艦達にしても

魔法と錬金術の技術の結晶である。


ホテルシップの『高尾』は弾薬庫面積を少なくしたが、本人も『砲弾や装薬が少ないのは嫌だ』とごねるし、

ならと改善した結果、アイテムボックス保管庫の実験艦になったのだ。

そこから広まって、今ではすべての戦艦と装甲巡洋艦がアイテムボックス保管庫に主砲弾、装薬、速射砲弾、装薬を収納している。


主砲の下の弾薬庫はカウンターウェイトの役目になっているのでは?と

心配だったが、高尾では今のところは

不具合は生じていない。

設計変更が上手くいって良かった。


日本の戦艦は砲塔の下に弾薬庫、弾薬庫を守る装甲、砲弾を上に上げる機械などが存在していません。

その分の重量を上甲板の装甲にしたり、舷側の装甲にしたりしています。

舷側全体が500mmの装甲にできている

のは他の軽量化があっての事ですね。


その他、砲塔内の砲弾発射後の排気とかも砲身から砲塔内の空気を排出して

冷却魔法をかけて排気問題を解決しています。

砲弾を撃ち続けると砲塔内は暑くなって空気も汚れて大変だったらしいですが、日本の戦艦は魔法でクリーンで

冷凍魔法で一定の温度が保たれています。

それは艦内のどこも同じですけどね。

冷暖房完備です。

ここら辺の艦内環境の良さは史実の大和級以上の快適さかもしれませんね。

ゴーレム艦は全部がそうです。

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