第24話ヤバい、ドレッドノートショックって1906だったっけ。

戦艦ドレッドノートといえば5基10門の主砲を搭載し、それ以前の戦艦の主砲が2基4門だったのに比べて、

片舷に8門の主砲を向ける事ができ砲撃能力は2倍、前方には3基6門を向ける事ができるという強力な戦艦である。

更に方位版によって向けれるすべての主砲を1つの目標に向けて遠距離射撃をする事ができ、遠距離での命中率を格段に上げたし、速力も21ノットと他の戦艦より高くして革命を起こした戦艦の事である。

(それまでの戦艦は直接照準で敵艦を狙って、各砲塔の砲手が最終的な微調整をして砲撃していた。)


そして、ドレッドノートを超える超ド級戦艦がすぐに誕生するほどの建艦競争が始まったきっかけになった戦艦である。


ちなみにドレッドノートの主砲は、1908年型 Mark X 30.5cm(45口径)砲」である。

砲口初速831m/sで、重量386kgの砲弾を最大仰角13.5度で15,040mまで到達させ、射程9,140mで舷側装甲269mmを貫通する能力を持っていた。


富士級の舷側装甲を貫く事ができるかどうか微妙である。

日本の富士級の舷側装甲は増されて

500mmになっているからだ。


ドレッドノートが出現したら、ゴーレム戦艦達がそれより攻撃力が劣ってる今のボディに黙っているはずが無い。


特に砲塔数の少なさに我慢ができないだろう。

さすがに全長を延長して砲塔を追加するのは変形能力でも難しいので、

俺に改装してくれと直訴してくるだろうな。


悩みどころだな。


だが、ド級戦艦が出てきたら攻撃力が段違いで遠距離から倍の主砲で撃ってくるからな。

やはりド級戦艦は建造せざるを得ないか。

まぁ、イギリスやドイツやアメリカなどの海軍国は今までの戦艦がすべて時代遅れになってしまい、

1から戦艦を作り直す羽目になってしまい、悲惨な事になったのだが。

うちの人型ゴーレム達が次世代型戦艦も研究してるようだし、重装甲型ド級戦艦を作ってみますか。

後追いで。


えっ?先に作ってザマァしたい?

マジかよ。


それじゃあ連装砲塔4で主砲を8門にして重装甲で、外見は金剛みたいなデザインの船を作るか。

上甲板装甲を350mm以上にして。

舷側は500mmで。

速力は20ノット以上を目指すか。


装甲巡洋艦も重装甲はそのままで

他国の巡洋艦を見て決めるか。

(と、この時は思ってた。)


しかし、建造するのに予算が少なく、

維持コストが安いと、戦艦を保有していても意外と維持費が安いな。


イギリスに頼んで建造してもらった

1番艦の富士がすごく高く思える。


史実の日本ってイギリスに

どんだけ金を支払ってるんだよ。

史実の三笠とか、かなり高かったんじゃ、、、日露戦争後に建造中だった

戦艦薩摩とかもド級戦艦のせいで

完成前から時代遅れにされちゃってよ、、、3隻の戦艦が時代遅れにされちゃったんだよな。


(敷島級戦艦4番艦の三笠の建造費用は船体が88万ポンド、兵器が32万ポンド

です。500万ポンドを軽く超えてますね。史実では。)


俺はこれくらいを大雑把に知ってるだけだけど、ザマァしたい気持ちが

わかってきたわ。


イギリスだが弩級戦艦だけでも、

弩級戦艦

ドレッドノート(1906年、18,110トン: 30.5cm連装砲5基、21ノット)※「弩級」の基準となった戦艦


ベレロフォン級(1909年、18,800トン: 30.5cm連装砲5基、21ノット)3隻

ベレロフォン、シュパーブ、テメレーア


セント・ヴィンセント級(1910年、19,560トン: 30.5cm連装砲5基、21ノット)3隻

セント・ヴィンセント、コリンウッド、ヴァンガード


ネプチューン(1911年、19,680トン: 30.5cm連装砲5基、22.7ノット)


コロッサス級(1911年、20,225トン: 30.5cm連装砲5基、21ノット)2隻

コロッサス、ハーキュリーズ


エジンコート(1914年、27,500トン: 30.5cm連装砲7基、22ノット)


と、これだけの弩級戦艦を建造している。


主人公の宇垣昌弘はドレッドノートと

エジンコートはよく覚えているが、

その他の弩級戦艦の事はドレッドノートと同じくらいの戦艦を15隻くらい

建造していた?くらいしか覚えていない。

そして超ドレッドノート級のオライオンが1910年か1912年くらいには

できるんだっけ?くらいしか覚えていない。

果たして日本はどう対応するのだろうか?


ちなみに超弩級戦艦及び巡洋戦艦は、

超弩級戦艦

オライオン級(1912年、22,200トン: 34.3cm連装砲5基、21ノット)※「超弩級」の基準となった戦艦

オライオン、モナーク、サンダラー、コンカラー


キング・ジョージ5世級(初代)(1912年、23,000トン: 34.3cm連装砲5基、21ノット)

キング・ジョージ5世、エイジャックス、センチュリオン、オーディシャス


アイアン・デューク級(1914年、25,000トン: 34.3cm連装砲5基、21.25ノット)

アイアン・デューク、マールバラ、ベンボウ、エンペラー・オブ・インディア


カナダ(1915年、イギリスで建造中のチリ戦艦アルミランテ・ラトーレを購入、28,600トン: 35.6cm(45口径)連装砲5基、22.5ノット)


エリン(1914年、22,780トン: 34.3cm連装砲5基、21ノット)


クイーン・エリザベス級(1915年、29,150トン: 38.1cm連装砲4基、23ノット)

クイーン・エリザベス、ウォースパイト、バーラム、ヴァリアント、マレーヤ


リヴェンジ級(通称: R級)(1916年、28,000トン: 38.1cm連装砲4基、23ノット)

リヴェンジ、レゾリューション、ラミリーズ、ロイヤル・サブリン、ロイヤル・オーク


ネルソン級(1927年、33,313トン: 40.6cm3連装砲3基、23.9ノット)

ネルソン、ロドニー


巡洋戦艦

インヴィンシブル級(1908年、17,373トン: 30.5cm連装砲4基、25.5ノット)

インヴィンシブル、インフレキシブル、インドミタブル


インディファティガブル級(1911年、18,500トン: 30.5cm連装砲4基、25ノット)3隻

インディファティガブル、オーストラリア、ニュージーランド


ライオン級(1912年、26,270トン: 34.3cm連装砲4基、27ノット、27.5ノット)3隻

ライオン、プリンセス・ロイアル、クイーン・メリー


タイガー(1914年、28,430トン: 34.3cm連装砲4基、28ノット〜28.7ノット)


レナウン級(1916年、27,650トン: 38.1cm連装砲3基、31.5ノット)2隻

レナウン、レパルス


フッド(1920年、42,670トン: 38.1cm連装砲4基、31ノット)


ら、がある。イギリス1国だけで

これだけの戦艦を建造していたのが

軍縮条約によって急ブレーキをかけるのだから無茶である。


(46cm砲搭載艦や51cm砲搭載艦も計画はしているのだから驚きだ。)


でも国民の税金を浪費し過ぎているとも言えないだろうか?

エジンコートだって売ってるし、

外貨を稼いでいるとも言えなくはないのだが。


イギリス1国だけでも、かなり強敵で

ある事がわかると思う。

戦艦だけでこれである。


余談だが、史実の日本の前弩級戦艦は、

富士型(1897年、12,320-12,533トン: 30.5cm連装砲2基、18ノット)

富士、八島


敷島型(1900年-1902年、14,850-15,200トン: 30.5cm連装砲2基、18ノット)

敷島、朝日、初瀬、三笠


香取型(1906年、15,950-16,400トン: 30.5cm連装砲2基、25.4cm単装砲4基、19-20ノット)

香取、鹿島


薩摩型(1910年、19,372-20,100トン: 30.5cm連装砲2基、25.4cm砲12門、18-20ノット)

薩摩、安芸


装甲巡洋艦もドレッドノートショック

の頃になると戦艦に近くなる。

筑波型(1907年-1908年、13,750トン: 30.5cm連装砲2基、20.5ノット)

筑波、生駒

(筑波は前弩級戦艦とほぼ同じくらいの防御力。なので速力が上がらなかった。)


鞍馬型(1907年-1911年、14,636トン: 30.5cm連装砲2基、20.3cm連装砲4基、20.5-21.5ノット)

鞍馬、伊吹


で、弩級戦艦河内型(1912年、20,800トン: 30.5cm連装砲6基、20ノット)

河内、摂津

が誕生するのだが河内が爆沈事故を起こす。

弩級戦艦はこの2隻しか作られていない。

この先はもう超弩級戦艦であり、1913

年に金剛が建造され、金剛級4隻、

伊勢級、扶桑級、長門級になり、

皆、お馴染みの戦艦ばかりである。

いかにイギリスが多くの戦艦を建造していたかがわかる。


いかにイギリスが強かったかわかるだろう。

そして、アメリカが密かにイギリスを消耗させて大規模な海軍を持てないようにしたいと思っていても不思議じゃない。

米西戦争でアメリカに遺恨がある

スペインの造船所関連の近代化に

力を貸したのはイギリスである。

意味深に感じるのは私だけだろうか?


ここで史実のイギリス海軍の戦艦と

巡洋戦艦の事を書いたのはイギリスってのはドイツと競争してた頃は無茶してた事実を共有しておきたかった為。

清国利権&朝鮮利権の売却はイギリスに

最優先で声掛けしてるし、親イギリス外交をしてるのはこれだけの海軍を

持っているから。

(逆に言えば、あまりの予算の膨大さにイギリスが疲弊して弱体化するのを

待ってるとも言える。)

イギリスよりの発言を日本がする事が

あるが、疲弊させて弱体化を促進させる為の発言もあると裏読みしながら読んでほしい。

あと、『北海油田は俺の物だ』と

言ってないのもアメリカとイギリスが

争わないかと期待してる為。


(主人公はイギリスが46cm砲搭載戦艦や51cm砲搭載戦艦の計画を持っていた

事は覚えています。

だから、そういう戦艦は空母で潰そうと思っています。

でも、史実と同じくらいイギリスとは友好関係なのでアメリカの方が危険だと思っています。

イギリス領の植民地の解放が遅れても

他の植民地が次々と独立すれば独立する流れになるだろうと思っています。)

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