第2話さて、本気を出してゴーレム艦隊を建造しますか。

「定遠」級の装甲艦2隻、巡洋艦8隻、砲艦12隻を持つ北洋水師(北洋艦隊)

中国の地図を見ればわかるが、首都の北京や天津を守る為に渤海から黄海にかけての海域の制海権を守る為に李鴻章が作ったのが北洋水師だ。

だが、本来なら真っ先に建造するべき

補修ドックが無く「定遠」「鎮遠」の

整備が清国国内でできないという

大きな弱点を抱えていた。

更に「クルップ社の 30.5cm(25口径)後装填式ライフル砲」は当時としては最新式の大砲であり整備は大変だし、弾薬は輸入頼りだし発射するのに大量に装薬が必要だし、良い所ばかりでは無かった。


でも戦力的に見れば圧倒的に清国側が上。台湾に手を伸ばしつつある日本の

艦隊に大損害を与えて賠償金を取り

清国の強さを見せつけるべし。との命令が上から李鴻章の元に届いたらしい。(俺の謀略で行った洗脳操作。)


さて、日本側は装甲巡洋艦8隻が完成して清国艦隊を壊滅させようと出港した。

この当時は大まかに分けて装甲巡洋艦と防護巡洋艦の2タイプに分かれる事になる。

装甲巡洋艦は装甲が必要な分建造費用が高い。

防護巡洋艦は防御を喫水線下に装甲を張り巡らすだけにしているため装甲巡洋艦に比べると3隻は建造する事ができるほど費用を節約できたらしい。

(それでも高額なのは事実。防護巡洋艦ですら清国国内で建造した時に45万両の費用が必要で他の軍事予算を圧迫させたりしている。日本が史実で得た

賠償金は銀にして2億両の大金。)


日本側はイギリスが建造した船達を

俺がアイテムボックスに収納し、

俺が設計して建造した装甲巡洋艦だ。

「クルップ社の30.5cm(25口径)後装填式ライフル砲」に比べたら悲しいほど小口径だが12.8cm砲を単装四機装備しており、37mm速射砲も六機装備している。

ゴーレム艦は水面下にゴーレム腕を持っており、フィンスタビライザーの

ように揺れを制御する仕組みを持っており、狙いは正確で圧倒的に近距離での命中率は高い。

さらに打ち始めの数分の発射の速度の速さは4〜5秒に1発発射できるという早さだ。「定遠」「鎮遠」級装甲艦2隻も巡洋艦8隻も砲艦12隻も次々と大火災に

包まれて無力化されていく。

と書くと楽勝と思われるかもしれないがマジで「クルップの 30.5cm砲」は怖かったのも事実だ。

ゴーレム化した船の装甲はかなり強固なはずだが、相手が30cm砲となると貫かれるかもしれないとかなり心配になった。

事前にゴーレム達には1番大きな船の艦首の大砲には注意しろと命令し、30cm砲の砲塔に攻撃を集中させて破壊しろと命令したお陰もあって破壊に成功。

その後は滅多撃ちにして全艦の撃沈に成功したのだ。

もしも「定遠」「鎮遠」の砲塔や舷側の装甲が分厚かったらどうなっていたかわからない。

特に水面に近い場所に打ち込んだ砲撃による浸水と火災が致命傷になったようだ。


ここで俺は帝国海軍にバトンタッチして帝国海軍の防護巡洋艦にトドメを任せた。


台湾と澎湖諸島に帝国陸軍は上陸。

帝国海軍は天津に艦砲射撃をするなど

脅迫を行い清国との講和交渉に臨んだ。表向きは銀2億両の銀貨を手に入れた日本だが、割譲地を台湾と澎湖諸島だけにする事と李氏朝鮮は清国の保護国だと認める事として清国の面子に配慮して金1億両の金の計3億両の現金を

手に入れた。


1億両相当の金額は軍事費に。

2億両のお金は日本のインフラ整備や

国内投資に使われる事になる。


ゴーレム装甲巡洋艦は俺のアイテムボックスの中に入って再びの活躍の機会を待つのだった。


そして至近距離からの速射砲の攻撃を受け戦艦「定遠」「鎮遠」が沈んだショックは世界に広がり、防護巡洋艦の

価値は暴落する事になる。

装甲艦すら脆いのだから、防護巡洋艦は危険なのでは?と思われるようになったのだ。

これにより強固な装甲を搭載した装甲艦や戦艦が誕生したり、装甲巡洋艦が進化して巡洋戦艦が誕生したりするのであった。

(ゴーレム艦達は今回の戦いで3以上

レベルアップできた。HP&MPは3倍に

増え継戦能力は大幅に増えた。

特にMPが増えたのは嬉しい。

身体強化すれば装甲の防御力とか全般の性能が上がる。

レベルが高いと自動で消火してしまうほど、耐火能力が高くなる。

レベル5になれば1つのスキルを付与できる。

HP自動回復にすれば更に沈み難い軍艦になるだろう。)



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