第3話日清戦争に勝てた日本だが。

日清戦争にて勝利した日本。

だが眠れる獅子ではないと思われた清国は諸外国から食い物にされそうになるのだった。

日本は『清国くんは人口が多いんだから頑張ってよ。』と遠くから応援しつつ無視する事にした。

日本と戦った時に焦土戦術とゲリラ戦で徹底的に戦ったチャイナなら、

そうそう負けたりはしないだろ。


今は戦力を蓄える時期である。

ロシアが清国を侵略するのなら、

イギリスやアメリカやドイツが清国を援助するだろ。頑張れ!というのが日本の本音だ。ロシアの支配する地域が拡大しても清国内で泥沼のゲリラとの戦いになればロシアも消耗するだろ。

と俺は思っていた。

ドイツやイギリスやアメリカの権益が

ヤバくなれば欧州方面で何かあるかも

しれないし、清国への援助も増えるだろ。大国が国力を削り合う展開は美味しい。


満州の権益や朝鮮を守る為にロシアと

戦うなんてバカげてると思わざるを得ない。

資源にせよ、外貨にせよアメリカの方が日本にとってはずっと大事な相手国なのだ。


日本は武器弾薬の備蓄や『富士級戦艦』の建造を頑張るのであった。


史実の富士級戦艦は舷側装甲が大和級を超える重防御戦艦である。

武装は同じでより水平防御を強化した

富士級戦艦をイギリスに注文する日本だったが、頑張って建造技術の向上に

励むのだった。


それにしても海軍は金食い虫である。

こうして建造中の最新鋭戦艦も完成して10年もすれば時代遅れな船になってしまう。

紆余曲折がありながらも記念艦として

残っている三笠は幸せであろう。

いや、祖国が焼け野原になる有り様を

見て幸せな余生とは言えないだろうな。

俺がいる、この日本はそんな事にはならないが。

アメリカには徹底的に抵抗してやる。

絶対に負けはしない。


ここからは余談だが、イギリスに戦艦の建造を頼むのはイギリスの軍艦建造スキルのツリーを伸ばす為でもある。


技術の蓄積は上手くいっている。

で、装甲巡洋艦達を解体して富士級戦艦を作れるかどうか試して見た。

一応、知っている通りに分厚い装甲にできて、40口径の30.5cm砲の連装砲も

作る事ができた。

(内部の詳細な設計図は知らないから、そこら辺はわからないが、、、

似ている戦艦の建造には成功した。


後に『富士』になる予定の戦艦はイギリスで建造中なのに日本にあるのはまずいよな、、、

とりあえず、『高尾』とでも命名するか。遠足で行ける高尾山と富士山では

大違いだがな。


この錬金術建造、製造スキルって凄いよな。

一瞬で『富士級戦艦』を建造できるのかよ。

 しかも人間の手はいらない。

人型ゴーレムを補修要員として100体

くらい入れれば動かせて戦闘もできるんだからな。


ふむ。今の俺の鉄資源の在庫で建造できる富士級戦艦は8隻くらいか。


鉄資源の補充が必要だな。

戦艦『長門』を建造するなら2隻作れば

鉄資源が空っぽか。


鉄資源を貯めなきゃな。


富士が建造されて5年後に建造された三笠ですが前弩級戦艦としては能力的にかなり上の戦艦なので恵まれている戦艦といえます。


ですが、事故や火災などで記念艦になってしまった三笠に比べて、1945年まで事故とかを起こさずに存在し続けた

史実の富士の方が幸せかもしれませんね。

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