第9話 僕とクマさん

クマさんはミーちゃんと同じく雑種の猫の男の子だけど、とてももふもふ。

メインクーンかノルウェージャンフォレストキャットが入ってるんじゃないかって風貌。

これは本人に言うと怒るんだけど野良猫にありがちな柄。


今はあんまりないけれど、インターネット掲示板で里親募集を無償でしていたところを引き取ったそう。

紙袋に入れられて4匹家の絵に捨てられていたそうで、クマさん以外はアメリカンショートヘアーそっくりの子猫ですぐ貰い手が見つかったらしい。クマさんだけ色が濃い茶色で毛が長かったから残ってしまったらしい。

毛が長い方が人気そうなのにね?僕ももふもふふわふわでゴージャスなのに。

クマさんも引き取られたあとなんとまた兄弟であろうクマそっくりの猫が家の前に1匹紙袋で捨てられていたらしい。

僕達も命あるモノなのに紙袋で捨てるなんて酷いよね。


クマさんがお家に来た頃にはもうすっかり家に馴染んだミーちゃんが居たから、ミーちゃんが親代わりに育てたみたい。クマさんがミーちゃんの食べてるご飯のお皿に近づくとミーちゃんはクマさんにどうぞって譲っちゃうんだ!ショコラお姉さんにも見習って欲しいよ!

でもたまに、クマさんが横取りしすぎてミーちゃんのごはんでしょ!ってお母さんに怒られてクマさん運ばれて行ったりするよ。


クマさんは器用で、部屋の扉をジャンプして開けたり、網戸開けたり、冷蔵庫の上に登ったりするんだ!

でもたまに失敗して滑ったり落ちたりするから人の補助が入ったりするよ。

網戸にストッパーがついたのは、クマさんが網戸を開けて、ミーちゃんとお外にコッソリ遊びに行っちゃうからなんだって。

お外に行ってもミーちゃんが必ずそばで見てるらしくって、逆に他の野良猫がいたらクマさんがミーちゃんの代わりに怒ってたらしい。猫だけでお外に行くことはやっぱり怖いからオススメはできないけど、僕たちのお散歩みたいに冒険していろんな経験をしているんだろうね。待ってるアカネ側はヒヤヒヤだろうけど!


クマさんは僕のことを鬱陶しいと思ってるのかもしれないけど、遊ぼう遊ぼう!って言うとごろーんってころがってちょいちょい手を出しながら本当に嫌になったら怒ってくるから、実は弟分ができて嬉しいのかなと思ってみたり。


ちなみに、クマさんは名前なんでクマなのかな茶色くて大きいからクマなのかなって思ったら

鳴き声がクマーだからなんだって!確かに猫らしいニャーンじゃないや!



僕とクマさんは2人とも永遠の幼稚園児だねって言われてるよ。

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