第8話 僕とミーちゃん
ミーちゃんは12歳ぐらいの雑種の8キロ越えの大きな猫。
黄色いまんまるなおめめと意外に声が女の子みたいで可愛いおじいちゃん。
ミーちゃんは僕がいたお店のずっと前にお店で里親募集されてたらしい。
僕みたいに店頭にいたわけじゃなくて、コルクボードに写真が貼られてたみたい。
アカネ達が見てたらお店のお姉さんが奥から連れて来てビックリ。
すごい大きな猫連れてきた!って周りのお客さんもザワザワしたらしい。
そんなミーちゃんは、畳の上で綺麗に香箱座りしてる可愛い写真を募集のボードに貼ってもらっていたんだけれど、スタッフのお姉さんが言うには、ブラジル人の方が国へ帰るのに連れて行く事ができなくてしかもアパートでこっそり飼っていたみたいで一生懸命カタコトの日本語で猫を里親に出して欲しいと伝えてきて引き取ったらしい。奥にいたのも、多分部屋の中から出た事がなくて人見知りが激しくてなかなか他人に触らせてくれないんです。って理由らしい。
これだけ大きく育って毛艶も良くてとっても可愛がられてたんだねってアカネがそのまま親を説得して連れて変えることになったらしい。
ミーちゃんも愛してくれる家族がいたのに離れ離れになってしまったんだね。
でもすっかり家の序列トップで欠かせない存在だね!預けて行った方も安心して欲しい!
僕のことはちょっと若さについていけないのか苦手みたいだけど、ほどほどに戯れてくれるよ。
ミーちゃんはよくお隣のお家のタマちゃんっていう同じぐらいの年のおばあちゃん猫に会いに行くんだ。タマちゃんが会いに来てくれる時もあるよ。
今の時代、猫の外飼いはオススメできないけど小さい頃の自分は猫の飼い方すらわからなかったんだなって今更外に行くことを止めたら余計ストレスになっちゃうからねってアカネは苦笑してたよ。
ミーちゃんはアカネが小学生の頃からいるらしい。ゴミ捨てについていったり、学校の帰りを前の空き地で待ってくれていてついて帰ってきてくれたり保護者してたみたいで近所の人にも偉いね、可愛いねって言われてたんだって。
そんなミーちゃんの仲良しのタマちゃんが先に亡くなってしまったその後もタマちゃんがいた屋根の上やお家の中に上がらせてもらって寝ていたのはもっとずっと先のお話だって。とっても一途で、ちゃんとブラジルの飼い主さんからもらった愛情の掛け方を自分も他人にわけているんだね。尊敬しちゃう!
僕とミーちゃんは、孫とちょっと距離のある叔父さんみたいな関係?
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