第17話 「コ〇ンで、ベルモットがジンに言ったあのセリフが、アニメ版になって消された理由」エッチすぎるから、わかる気がする。完結編に、続く!

 エッチな異世界冒険は、続く。

 盾の事件があってから、1週間が、すぎようとしていた。

 今度は、もっと、困ったニュース。

 町の人の話によれば、彼女の父親は、町外れにある漆黒の沼で、おぼれ死んでいたとのこと。

 父親の身体の上には、あの巫女が手にしていた、カルディナと呼ばれる扇が、置いてあったそうだ。

 また、緑色をしたきれいな蛇が、例の盾の下敷きになって死んでいるのが、城の庭で発見されたという。

 蛇からは、酒の、良い匂いがしていたそうだ。

 なぜかツバキは、そのできごとがあったのと同じ日に、門番から元のツバキの姿に戻った。

 蛇と盾が、新しい愛を作ったのか?

 酒。

 カクテル。

 エッチな気分。

 そうなると、思い出してしまうセリフがある。

 「ルシアさん?」

 「はい」

 「コ○ンで、ベルモットがジンに言ったセリフを、思い出しますね」

 「何です、それ?」

 「あ…ルシアさんは、知りませんよね?」

 「どういう、セリフなんですか?」

 「ねえ。そんな事より…どう?今夜…久しぶりにマティーニでも作らない?とかっていうセリフです」

 「…ふうん」

 「初期のコミックにあるそのセリフって、たしか、アニメになって、消されたと思います」

 「どうして?」

 「アダルトすぎるから、でしょう」

 「ふうん」

 「子どものころ読んだときには、何とも思わなかったのにな」

 そのころ、町では、喜びの声が上がっていた。

 「やった!」

 「飲食店が、動き出せた!」

 「酒を、飲みにいこう!」

 しかし、喜べない場所もあった。

 「聞いたか?バー・レモンハートルが、閉店したらしい」

 「ああ、あのうんちく店か!」

 「せっかく、店内が、緑色を中心に、カラフルできれいになったっていうのに!」

 「カラフルに?」

 「で、怖いんだ」

 「怖い?」

 「変な盾が、置かれたらしい」

 「盾?盾って、防具の?」

 「それから…」

 「何?」

 「変な扇が、見つかったってさ」

 モヤモヤしはじめた、ツバキ。

 すると…。

 またまた、身体が、もやにつつまれていく…。今度は、どこの世界に、呼ばれるんだろうな?

 飲食店のことを、思う。

 飲食店を、応援したい。

 「タツミ先輩やヤマシタ、スナガやタカクラ、タナカやクマダ、オオウチヤマ、ヨシユキや、ワカツキ、シンカイ…」

 ツバキの仲間たちは、皆、どこの世界にいってしまったんだろうな?

 ああ、そうそう!

 ルシアは、アルバイン城のルフト国王と、結婚したようです。

 「あの子とも、気持ち良くなりたかったのになあ」

 やめな。

 がっくりするなよ、ツバキ。

 また、レモンハートルにいけば良いじゃないか。

 すっきり、するんじゃないか?

 「ああ…。ルシアさん…。あんな、じじいと…。女子高生が、じじいの校長とできてしまうくらいに、ピンチだ」

 そうして落ち込み続けるツバキは、また、どこかの世界に召喚されてしまうのだった。

 次回から、完結編「Ⅲ」! 





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❌真・ククルスドアンの店Ⅱ(ルシアの店でもHな気分。あの美人巫女は、だれ?) 冒険者たちのぽかぽか酒場 @6935

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