❌真・ククルスドアンの店Ⅱ(ルシアの店でもHな気分。あの美人巫女は、だれ?)
第2話 ルシアという少女との出会いも、また、良い感じになるのか?今まで以上に、身体がキーワードになっている世界にきてしまったらしい。
第2話 ルシアという少女との出会いも、また、良い感じになるのか?今まで以上に、身体がキーワードになっている世界にきてしまったらしい。
「どうすれば、良いんだよ!」
あのエッチな女性と、再会してしまったじゃないか!
送りバントをしたほうが、良いのか?
いや、いや…!
ここは、打ったほうが良いんじゃないか?
どうしたら良い?
「身体…、身体。あ!」
今度は、一体、どういう世界に迷いこんだ?
ツバキの身体のあちこちが、震える。
「身体、身体が!そうか…。今度の世界は、今まで以上に、身体がキーワードになっているんじゃないのか?」
1人、荒野を歩く、ツバキ。
町が、見えてきた。
町は、魔物たちから守るためなのか、木の柵で、囲まれていた。結界も、張られていたかもしれない。
その町のゲート(入り口)に、横長にかかげられる垂れ幕が、悩ましい。
「マーティアルの町へ、ようこそ!守ること好きな人なら、必ずこよう!」
はて。
どういう意味?
「守る」とは、監督のサインを守って、送りバントをしろという意味、なのか?
ゲートをくぐり、町の入り口にたたずむ、ツバキ。
「ようこそ!」
そうして、急に、1人の少女に手をとられた。
「何だ、何だ?積極的な子が、いるもんだなあ。守るだけじゃなく、やっぱり、積極的になることも大切っていうことなのか?」
武器庫のような場所に、連れていかれた。
その少女は、高校生か、高校卒業の年くらいに見えた。キュッと後ろでたばねられた髪が、力強そう。
逆ナンパ?
「最近の俺って、知らない女性から、もてすぎだ」
いろいろな意味で、困ってしまう。
「散らばっていった仲間を、見つける」
その目標が、また、エッチになりそうな予感。
ツバキの手を引いた彼女の名前は、ルシアというらしかった。
「ふうん。どことなく、俺の妄想に出てくるあのエロい女性に、似ている気がしてきたぞ」
ルシア一家は、ここマーティアルの町で、飲食店と防具屋が合体したような店を営んでいるという。
彼女が、モジモジ、しはじめた。
「だって…。この町は、防具命、だし…」
「防具命、だって?」
「はい」
「この店って、何?防具屋?道場?」
「その、どちらでもあります」
「ふうん」
「あなたは、旅の方ですよね?」
「ええ、まあ」
「旅の方なら、物知りなはずです」
「…そりゃ、どうも」
「コロンバインと、うちの店の謎を解いてほしいんです」
「?」
「コロンバインは、あの方が気がかりなんですけれど?」
「…はい?」
何を、言いたいんだ?
ともかく、いくところのなかったツバキには、断る理由など何もない。
彼女の店に、上がり込んだ。
「立派な防具が、そろえられているなあ。この町って、本当に、防具に力を入れているんですね」
聞くと、彼女がほほ笑む。
この国は、「守りの強さ」を求めているところなんだという。異国からも、簡単には攻められないように、国の護衛戦士たちが、活躍中なんだとか。
「もしかしたら、町全体に、結界も張ってあるんじゃないか?」
ツバキの感じていた思いも、まちがってはいなかったかもしれない。
彼女の家族が経営する店は、先ほど教えてもらったとおりに、城おかかえの護衛戦士を育てる道場でもあった。
アルバイン城を中心とした、この、マーティアルの町では、護衛や防具が、もっとも価値の高いものとされていたようだ。
戦士の育成が期待されるのも、納得か。
「でね…。旅の方?…えっと」
「ツバキです」
「でね、ツバキさん?」
「切り替え、早いなあ」
「私、わからないことが、あるのよね」
「わからないこと?」
こんな、しっかり者っていう感じの少女にわからないことって、何なんだ?
どきどき。
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