第8話 リンガイアの行く末
リンダリアは母国の様子を観察している
最近では戻ってきたリンデロイがリング王子に王としての心構えを教えたりリンスロットに魔法の勉強をさせられたりしていた
その合間にリンスロットが何処かに出かけて何やら模索しているのを知らぬふりをしていた
どうやら各国の種族の王の元へ行き何やらやっているようだ
「お父様ったらコソコソと何してるかしら?悪い事ではないようだけど…」
そしてドラゴン山で古のドラゴン王とも何やら話してる様子だった
「一体何を企んでるのかしら…しっかり見張っておかないと…」
ドラゴニール族の法王カルタスとも謁見して何やら承諾を得ているリンスロット
バードニール族の前国王ヴァスタレオンとも謁見して会談していた
「リンスロット殿がやってくれれば心強い!是非ともお願い致します」
「勇者様達の邪魔にならんように考慮しております…ご安心めされい」
「アレが完成すればリヴァルト達も大いに助かる事じゃろう…相手が魔王なら尚更じゃ」
「取り急ぎ進めますじゃ…では儂はこれにて失礼仕る」
そんな話す様子が見えたが詳細はわからぬままだった
リンスロットはリンガイアの復興も進めている
日に日に城は修復されて元に戻りつつあった
「城が修復されればリングの戴冠式も取り行わなければのう…準備を急ぐ事にしよう」
リンスロットはリングが身につける王冠とマントを発注していた
「王冠はもう少し軽い物を!マントは耐火性の物を!急ぐのじゃ」
リンデロイや自分自身の衣装も作らせていた
もちろんローズマリィや子供達のものも作らせていた
そしてリヴァルト達『ウィングナイト』が伝説の武具を集めて魔王に挑む1週間前にリングの戴冠式が執り行われた
リンスロットは王冠を手にリングに自分の前に跪くように促した
「大いなるリンガイアの子よ…儂の名のもとにお主に王位を継承させる…さぁこの王冠を」
リンスロットはリングの頭に王冠を乗せた
「さぁここに新たなる王が誕生した!皆の者リング王の誕生である!」
多くの国民が見守る中…リングはリンガイアの国王に就任した
「リング王様万歳!リンガイアに栄光を!」
リヴァルト達もその様子を眩しそうに眺めていた
リンデロイとその妻ローズマリィと子供達も式典に出席していた
「これでリンガイアは安泰だな…俺も全力でサポートする事にしたよ。リヴァルト…ミュレイア…ディオン…エルフィナ…お前達にこの世界の行く末を託す!どうか魔王を撃ち倒してくれ!」
「わかりましたリンデさん…必ずこの世界を平和に導いてみせます!」
こうしてバードニール族の勇者一行は魔王を倒す為に魔界へと続く洞窟へと向かうのだった
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