第6話 魔王の復活と勇者の誕生
リングランドがリングとして生まれ変わって数日…
何やら大臣が怪しい動きをしていた
「あら?何をしているのかしら…結界装置を調べているようだけど」
結界装置を調べていた大臣は不適な笑みを浮かべるとそそくさと何処かへ向かった
そしてリンダリアの侍女だった女性も何やら怪しい動きを見せた
「私の部屋で何してるのかしら?」
何やらゴソゴソと探し物をしている様子だ
次の瞬間…彼女が手にしたのはリンダリアがエルフ王を暗殺した時に使ったナイフだった
ナイフには乾いた血がこびりついていた
そして何やらブツブツ呟くとナイフを手にしたまま部屋を後にした
何やら嫌な予感がしたリンダリアはそれが自分の気のせいである事を願わずにはいられなかった
数日後…リンダリアの悪い予感は最悪の形で的中する事になる
大臣が結界装置を破壊したのと同時に魔物の大群がリンガイアの城に向かって攻め込んで来たのだ
城内はたちまち大混乱に陥った
多くの兵士達が尊い命を失った
そしてリンダリアの弟であるリンドバーグと新しく王になったばかりのリンゲイ王はリンダリアの侍女だった女性にナイフで刺されて混乱の最中命を落とすのだった
その一方でリング王子とリンデロイはエルフの女王であるロイフィーヌの魔力により城から脱出させられた
ただしリンデロイは自身も魔力を放出した為に時空の歪みを発生させてその結果、2年前の過去に飛ばされる結果になった
リンダリアはただリンガイア城が陥落する様を見ている事しか出来なかった
「ああ…なんて事なの…リンガイアが…」
リンガイア城が陥落したのと同時期にはバードニール族の城であるエアウィング城も魔物の手に落ちるだった
そしてリンダリアは最果ての教会にリンデロイが保護されているのに気がついた
「良かった…リンデロイは無事だったのね…」
リング王子が南の森に居る事も確認していたリンダリアはホッと胸を撫で下ろすのだった
「まさか本当に魔王が復活するなんて…ただの言い伝えだとばかり思っていたのに…」
世界に魔物が増えて人々を襲い始めた
人々は伝説の双子の王子と王女がこの世界を救ってくれる事を願うのだった
そして月日が流れ16年後に最果ての教会から勇者一行が魔物退治の旅に出るのだった
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