第13話 魔王代理!

「・・・よっベリアル。」

「・・・おはようございます、マスター。」

「すっごい寝てたわ、どれくらい経った?」

「えー・・・4ヶ月と1週間ですね。」

「マジっすか。」

「大マジです。」

「その4ヶ月ちょいで起きた事は?」

「大した変化は無いですね、もっと寝てても良いですよ。」

「いや、起こせよ!」



「あ!」

「うわぁ!なによ!」

「そう言えば・・・。」

「そう言えば?」

「魔王が逃げました。」

「・・・は?」

「魔界はもう嫌だと、あ、手紙預かってますよ。」

「・・・ふむふむ・・・うん、読めない。」

「だからこっちの文字覚える様に言ったじゃ無いですか、無駄に惰眠を貪るだけなんですから。」

「うっさいわ!はい!読んでよ!」

「しょうがないですねぇ、金貨一枚です。」

「金取るなし!」

「冗談ですよー、えー、『香織ちゃん、ちょっと日本に行ってくるわね、魔王の座は預けるわ、飽きたら帰ってくるからよろしくーおんぷ』だそうです。」

「・・・最後のおんぷが腹立つ・・・。」

「この最後が気持ちを現してますね。」



「で、この手紙いつ貰ったのよ。」

「ちょうど1ヶ月前ですね、(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!イーツと一緒にいきましたから。」

「なんでその動き知ってんのよ!あと何で魔王が行けるのよ!私も行きたいわ!」

「魔法とスキルで精神体になって行きましたよ。」

「何それ!どうやってやんの!?」

「金貨5枚です。」

「くっ!・・・・はい、5枚!」



「えー、まず、肉体と精神を融合しまして、魔力で覆います。」

「・・・いや、そのやり方をね?教えろって言ってんの、ばかなの?○ぬの?」

「え?出来ないんです?悪魔は普通にやりますし、魔王も魔法とスキルでやってましたよ?」

「出来ないから聞いてんだろうがぁ!!!」

それじゃ諦めて下さい、あ、スタビャのフラペチーノありますよ。」

「・・・のむ、ぐすっ。」



「で、どうするんですか?」

「何がよ、ズズズっ。」

「いえ、魔王代理ですよね。」

「知らんがなー!勝手に決めんなし!」

「でも魔国に連絡入れましたから、近いうちに来ますよ。」

「今起きたばっかじゃん、連絡する暇無かったよね?」

「コレです。」

「何これ。」

「連絡用の魔道具です、魔力を通すと対になる魔道具に連絡が行きます。」

「・・・連絡したん?」

「はい。」

「ばっかじゃ無いの!?マジ○ねよおまえ!マスターは私でしょ!何で魔王の言う事ばっか聞くのよ!」

「報酬頂きましたので。」

「いくらよ・・・。」

「金貨20枚です!」

「くそぉ!世の中やっぱり金かよぉぉ!!!!!」





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