第10話 勇者が発見されたんだってさ!しらねーよ!

「おはよ、べりある。」

「おはようございます。」

「・・・・」

「どうされました?」

「今日の予定は?」

「・・・・何も?」

「明日は?」

「・・・・何も。」

「なんで何も無いのよ!暇じゃない!」

「平和が一番ですよ。」


「ココダンジョンよね?」

「そうですねー。」

「あなた悪魔よね?」

「そうですねー。」

「それで?」

「平和が一番です。」

「かーっ!!!なんかこう強襲イベントとかさ!暴走とかさ!ないの!?」

「ちょくちょく四天王来てるじゃ無いですか。」

「あーいうのじゃなくてさー!」

「魔王でも呼びます?」

「いや!それは嫌!なんか強そうじゃない!」


「まぁ実際強いらしいですからね。」

「ちなみにどれくらい強いの?」

「さぁ?比べる相手が居ますかね。」

「んじゃドラゴンで例えると?」

「どうでしょう?天竜とゴッツ張れるって聞きましたけど、天竜がどれくらい強いんだか。」

「わかんないわよね、喧嘩売りに行くわけにもいかないし。」


「まぁそれは置いといて予定は無いですが、四天王の2人すごい働いてますよ。」

「へぇ、ガオス君とギーズ君だっけ?」

「はい、取り合えず25階層の増築が終わり、ダークエルフの宿も出来ました、完全に魔族領みたいになってます。」

「別に良いわよ、あそこまで行く冒険者も居ないし使う予定もないんだから。」

「そうですけどね、一応広さ的には東京ドーム50個分くらいの広さあるんで。」

「・・・・ごめん東京ドームがどれくらい広いか知らないのよ私、地方出身だったから。」

「そうなんですね、まぁ結構広いって思ってくれたら良いですよ。」


「あー狩りでもしてくっかなー。」

「魔王でも狩ってきます?」

「なんでよ!」

「それじゃ喧嘩売って来てる聖騎士がいる王国とか。」

「あ、それ良いかも。」

「良いんですか?」

「だって私カオスだし、聖騎士とか女神大嫌いだし。」

「まぁそうですけど、そう言えばあの王国で勇者が見つかったそうですよ、幼馴染の少女が聖女らしいです、親友が賢者とかベタですよねー。」

「お、あいつらやっと見つかったのか。」

「たしか一緒に密輸された魂の3つでしたっけ?」

「そ、おかげで私はドラゴンゾンビに生まれ変わるというハードモード。」

「良いじゃ無いですか、今はカオスドラゴンと言うこの世界でもトップクラスの破壊力持つモンスターですよ。」


「それよ!モンスターなのよ!うきぃ!人間になりたああい!」

「今人型じゃないですか。」

「そう言う意味じゃなあああい!」

「めんどくさ(ボソッ)」

「あぁ?」

「何でも無いですよ、それで、勇者達が討伐に来るかもしれないですけど、どうするんです?」

「まだあれから10年ぽっちでしょ?10歳のガキに何が出来るのよ。」

「マスターも10歳ですよね・・(精神年齢が)」

「なんか含みのある言い方よね。」

「そんな事ないっす。」


「まぁいいわ、暇だしちょっとプラプラして来るわ。」

「町ですか?」

「そうねー、ちょっと狩りして体動かしてからご飯食べて帰って来るわ。」

「分かりました。」


「次回魔王降臨。」

「おいコラ勝手にフラグ立てんな。」








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