第7話 スタベのフラペお”い”ぢぃよ”ぉ!
「おーはーよーうー・・・・ぐぅ・・」
「・・・・・」
「・・・・おこせや。」
「いや、静かにしたらまた寝るかなーと。」
「いや、起きるよ、お腹すいたもん。」
「そうですか、スタービャックスのストロベリーフラペチーノ届きましたよ、エクストラホイップで。」
「まじ!?それを早く言いなさいよ!」
「はいどうぞ。」
「おー!ホイップがつぶれてない!持ってきたばかりなの?」
「はい、さっき持ってきましたのでアイテム袋に入れておきました、コレも時間経過伸ばせますので。」
ベリアルは答える。
「ズゾゾゾゾ・・・・・」
「どうです?」
「お”い”ぢぃぃぃ・・・・・ぐすっ。」
「マジ泣きじゃないですか。」
「だっでぇぇ!お”い”ぢぃんだもんー!」
泣きながら香織はフラペチーノを飲む。
「ぷはぁぁ!!!おいしかった!!!」
「あと4個ありますけどコレどうするんです?」
「私のストレージに入れてたら時間止まるから入れとく!飲みたくなったら飲む!」
「また頼めばいいじゃないですか。」
「だってストロベリー期間限定でしょ!そんときのも飲みたいけどコレも飲みたいの!」
「あーそうですか、あ、そういえばコカトリス孵化しましたよ。」
「おー!それで?!」
「持ってきた卵6個全部孵化しましたね、オスかメスかまだ分からないんですが6個有れば両方生まれてるでしょ。」
「そだね、誰が面倒見てんの?ハーピー?」
「いえ、階層は違いますが出張してもらって、コボルト君たちを20匹ほど連れて来てます。」
「へー、コボルト君か、なんで?」
「鼻が良いので、コカトリスが迷子になっても連れて来れるのと、足が速いので。」
「そっか、餌はハーピー?」
「はい、ハーピーがやってますね、自分達の虫も育てて良いと話してますのですぐ餌の準備も大丈夫でしょう。」
「おっけ、卵収穫出来るまでしっかり監視してよね、マジでムシムシ王国にしたらぶっ〇すからねアイツら。」
「んじゃそっちはそれで進めて、今日のお客さんはどうなの?」
「今日はちょっと多いですね、87名入ってます、ただ15名ほど怪しい者がいますね。」
「何それ、今何処にいるのよ。」
「先ほど確認したら12階層あたりうろついてましたね。」
香織は水晶モニターを見る。
「・・・なー!こいつらまだ居たの?」
「やっぱりアレですよね。」
「うん、多分聖騎士達が冒険者のふりして装備変えてるね。」
「ですよねー、うちに来る冒険者が10階層素通りとかおかしいと思ったんですよ。」
「そっちかよ、この並び方と歩き方で訓練されてんなーとか思わなかったの?」
「・・・おもいましたよ?」
「うそつけ!」
「それで?どうしますか?」
「んー・・・相手すんのめんどくさいなー、でも殺して蘇生もめんどくさいしなー。」
「追い返します?」
「13階層ってなんだっけ、砂漠エリア?」
「はい、砂漠です、無駄に広いので時間かかるエリアです。」
「サンドワーム入口に集めてビビらせて帰らせるか。」
「んー無理でしょ。」
「なんでよ。」
「あいつら言う事聞きませんし、食べたら蘇生出来ないですから自己責任です。」
「そっか!それじゃ食べて貰ってダンジョンの栄養になってもらおう!」
「うっは、悪魔の所業ですね。」
「悪魔はあんたでしょ、自己責任って言ったじゃん、それとも聖騎士ならワーム倒せるの?」
「まぁ倒せますし逃げれますよね。」
「・・・・つかえねえなワーム。」
「はい、今の所ワームに食われた冒険者0です。」
「つかえねえ!!!なんでそんなの居るのよ!」
「いや、砂漠にはワームでしょってダンジョンコアが湧かせてます。」
「使えない魔物つくってどうすんのよあのバカコア。」
「まぁ言ってしまえばミミズですし、土の中を高速移動なんて普通に考えて無理ですよね。」
「サンドワームは中ボスクラスの魔物扱いのはずなのにねぇ、不憫だわ。」
「聖騎士15人かー・・・あれ?ココって森だけど何が居るの?」
「ココは別に何って言う訳ではないですね、色々居ますよ、クマとかトラとかの魔獣が多いですが、ゴブリンとかも巣くってますねぇ。」
「ほんとだ、こっちの水晶モニターにクマちゃんが居るわ。」
「そうですね、本当はここが一番冒険者も稼げるエリアにしてるんですけど・・・・みんな10階層で止まるんですよぉ。」
「まぁそれはそれで儲かってるから、あれ?あそこ見えてるのハーピーじゃない?」
「あ、ほんとですね、何してるんでしょう・・・あ、聖騎士一匹捕まえて行きましたね。」
「何匹いんのよハーピー。」
「えー・・・20匹くらいいますね、何してんでしょう。」
「あ、また捕まえた、捕まえて何処に持って行くつもりなの?あいつら。」
「・・・あ!」
「なに!?」
「多分18階層・・・」
「18はハーピーエリアよね。」
「はい、あそこでコカトリスも飼う事になったんです。」
「・・・なんでよ、使わない階層で育てる言ったじゃん。」
「はい、虫を育てれるからって自分たちのエリアで育てれば一石二鳥・・・いや、一虫2鳥ですね、ハーピーとコカトリス鳥ですから。」
「まぁムシムシ王国にしないならいいけど、なんで聖騎士連れて行くのよ。」
「多分コカトリスの餌に・・・。」
「はぁ!?嫌よ!人食わせた卵とか!」
「なにカオスドラゴンが言ってるんですか、人間丸飲みしても誰も文句言いませんよ。」
「私がいーやーなーの!」
香織はマイクを持つと12階層のスピーカーに繋げる。
『ぐぉぉぉらぁぁぁ!はぁーぴぃーどもぉ!!!!餌は自分達の所で確保せんかぁぁぁぁ!!!!』
「あ、捕まえた聖騎士落ちました。」
「あー良かった、人肉食ったコカ卵なんて食べたくないわよ。」
「聖騎士全員動けませんね。」
「え?」
「鎧こそ着てませんがあの高さから全員落とされてますから・・・全員虫の息です。」
「ま、自己責任ね!あとは任せたわ!」
「はぁ・・・はーいダンジョン放送~12階層のゴミ回収して~いつもの所へ搬送~♪」
「はぁ、スタビャのフラペうまぁ・・・ズゾゾゾゾゾゾ。」
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