第2話 ダンジョン暗いんだよ!

「おはようございますマスター。」

「あーおはようベリ君。」

「雑に略さないで下さい、文字数減るじゃ無いですか。」

「別に良いじゃん、困るのは私じゃ無いし、で?今何時?」

「5時です。」

「・・・何でこんな時間に起きたかなー!」

「まぁ、ここ地下ですからね、太陽関係ないんで。」

「地上に家建てるか。」

「上は王国の土地なので固定資産税掛かりますよ。」

「は?魔物は非課税でしょ!ふざけんな王国!滅ぼすぞ!」

「まぁまぁ、住めば都ですよ。」

「チッ、あんたなんでこんな時間に起きてんのよ。」

「悪魔なんで寝なくて大丈夫ですから。」

「寝ないで何してんの?」

「読書とかマスターの服作ってます。」

「そんなごっつい体で?」

「体関係ないでしょう、世の中のゴツい人に謝ってください。」

「ごめんなさい。」


「それでー?営業時間まであと3時間有るけど入り口はどうなのよ。」

「はい、1人も居ませんね。」

「かぁーっ!おもんな!」

「あ、前開発していた魔物の魂回収システムが稼働しましたよ。」

「あー、魔物死んだら魔石と一部ドロップ落として回収する奴ね、ダンジョンコアもタマには頑張るじゃん、玉だけにwww。」

「しょーもな(ボソッ)」

「あぁ?何か言った?」

「いーえ?」


「それで?」

「はい、マスターの無駄に溢れる瘴気を精製、魔石を作り出しリポップする速度が格段に上がります、記憶も元通りになるのでザコ、もといよわっちぃ魔物達から喜ばれてますね。」

「それじゃ経験が残るから強くなっていきそうね。」

「いえ、リポップするとステータスが激減して元に戻るまでに24時間くらいかかります。」

「通常リポップってどん位だっけ?」

「12時間くらいです。」

「いみねーじゃん!なんだよあのポンコツ玉!」

「まぁまぁ、おかげで死ぬ気で戦えるのでそれなりの効果は出てますよ。」

「死んでるけどなー。」


「あ、マスター宝箱補充するので武器と防具貰っていいですか?」

「あーあのクソ女神がくれたスキルの、作り方を知って材料が有って初めて発動するクソ製造スキルで作った武器と防具ね。」

「はい、説明込みで有難う御座います。」

「ほいっと、ぽいぽいぽいーっと。」

「あれ?コレ結構いいやつじゃ無いです?」

「おう!中に玉鋼が入った剣よ、転生前の記憶で作ったから使い物になるでしょ。」

「それじゃ、また25階層の鉱山エリアで掘らせておきましょう。」

「あのポンコツ玉なんで鉱山作れるのに鉄作れないの?バカなんじゃない?」

「まぁバカなのは否定しませんけどね、50階層まで作ればアダマンタイト、100階層でオリハルコン鉱山作れるらしいんで無駄に階層増やしてますから。」

「今何階層まで行ってんのよ。」

「45階層ですね。」

「30階層から45階層まで何が有んの?」

「な~~~んもありません、空洞です。」

「何か作れよ!」

「まぁぼちぼち、どうせ10階層から降りてこないですし。」

「チッ・・・あ!あの宿20階層に作ろうよ!そしたら20階層まで潜るんじゃない?」

「いやー、20階層にすると一日で到達出来ないじゃないですか、そしたら売り上げ減りますよ?」

「10階層でよろしい!」


「それじゃこの武器と防具貰っていきます。」

「はいはい、それじゃ私は・・・・何しよう?」

「たまにはダンジョン作れば良いじゃ無いですか、仕事でしょう?」

「えーめんどくさーい。」

「何このダンジョンマスターめんどくさーい。」

「しょうがないなー、ちょっとポンコツ玉の所いくわ。」



「おい!ダンジョンコア!」

「いらっしゃいませマスターお久しぶりデス。」

「ひっさしぶりーじゃないよ、なんで復活システムクソみたいな仕様にしたのよ。」

「魂の回収を重点にしてますので、体の素体を作るのに魔素が追いつかないのデス。」

「そこをうまくやるのがお前の仕事でしょう。」

「今システムの改築をしておりますので少々お待ちくだサイ。」

「少々ってどれくらいよ。」

「三年も待っていただければよろしいカト。」

「なっげえなぁ、あ、あと今空いてるエリアに疑似太陽みたいなの出来ない?」

「何にお使いデスカ?」

「いや、出来るかどうか聞いてんだよこのポンコツが。」

「出来マス。」

「んじゃ45階層に作っといて、そんで別荘作って置いて。」

「・・・・・メンドクサ(ボソッ)」

「何か言った?」

「いえ、了解しました。」


「それから15階層のムシムシエリア改築して、虫消去して。」

「昆虫食の魔物からクレームが来マスがどういたしマスカ?」

「あそこ食糧庫なの?」

「ハイ、ほっとくとドンドン湧きマスシ、死骸が餌にナリ、さらに増えた物が魔物の餌になりますのでエコデス。」

「チッ!マジであそこ行きたく無いのよね、まぁしょうが無いわね、15階層から出てこないように14階層と16階層は獄炎と極寒にしときなさいね。」

「ハイ、現状15階層から脱走した昆虫魔物はおりマセン、しかし一部魔物が別階層で養殖を始めておりマスガ?

「はぁ!?何処のドイツよ!」

「18階層のハーピーデス。」

「・・・・分かったちょっとあいつらぶっ殺してくるわ。」

「いってらっしゃいマセ。」




「おい!ハーピー!」

「あー!ますたーだー!」

「ファイアーブレス!!!!!!」


ごぉぉぉぉっぉぅ!


「後は何処だ・・・あそこが養殖エリアか!、おらぁ!だーくすとー・・・・・うああああ!!!!なんでこんな湧いてんのよ!!!!!ぎゃー!!!!!」




「はぁはぁはぁ、コア!おいダンジョンコア!」

「どうされまシタカ?」

「18階層封鎖。」

「エ?」

「18階層封鎖して、一匹残らず消去。」

「・・・・うわぁイモムシだらけデスネ。」

「思い出したくもない!絶対に一匹も漏らさず焼き払え!」

「了解シマシタ、ハーピーはどうしマスカ?」

「どうせ復活するんでしょ?一回痛い目見させたいから一緒に焼き払え。」


「リョウカイシマシター、火炎地獄エリアに設定、ポチットナ。」








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