第4話アブラゼミvsオオカマキリ
ジジ、という風な音がしてきたが、木の幹に低い位置で留まっているアブラゼミが羽をバタつかせ、オオカマキリに掴まった緊急を知らせる鳴き声で声のベクトルの元からして裏山の余りにも遠くから聴こえていたので孝は身動ぎ一つも無かった。
連れの洋介には雑音にしか聴こえなかったが仕方なく擁壁に凭れて胸ポケットのラッキーストライクを取り出し火をつけた。
南側の県道を住民は沿道の住民はバス道と呼んでいたがそのバス道から大型トラックのエンジン音が鳴り響いて裏山からの雑音を噛み砕く。
南の県道では長距離トラックが、コンテナを積んで頻繁に往来していた。
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