インターミッション:異世界の人魚

みさき「そういえばアンタはなぜあの時ぐったりしてたの?」


シエル「あ、それはですね。私達人魚は元々は天の使いがご先祖様でして、そこから分岐した種族になります。」


みさき「天の使い…ねえ」


シエル「ご先祖様達はその身を宿す魔力…マナで構成していたのですが、私達人魚は同じではないですが、その性質を大きく受け継いでおりまして。」


みさき(うん…?マナ…?MPみたいなものかな)


シエル「私達は『アテナ器官』と言うモノを持っていまして、下半身で水を受けるとその分マナを生成するのです。水があるところであれば生成可能なマナは無限です。…ですが、逆に水が無い所ではそれが生成できなくて…、その上マナが空になると生命力まで削られてしまうんですよ…」


みさき「あぁ…じゃああの時はそこまで行ってたわけね。…しかし呼吸ができないとかではないのね。」


シエル「呼吸は、水陸両方いけます!水さえあれば海水、淡水は問いません!(えへん」


みさき「いやあでも、マナ切れとか自己管理できないの?」


シエル「すみません。私が地上に上がった事がないこともありますが、私が蓄えられるマナの量はかなり多いと聞いて育ってきたので過信してました…」


みさき「…何分くらい?」


シエル「元気でいられるのは15分前後かと…」


みさき「なんか…微妙ね…ちなみに、マナ切れのまま放置してるとどうなるの?」


シエル「えぇ、怖いこと言いますね…。光になって消失します。つまり死です…」


みさき「い、いつも水持っておくわね!これくらいの!(500ml」


シエル「た、足りません!秒で力尽きます!」





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