第14話 今後の方針
朝になった。
パースに来て三日目になる。
睡眠も食事も、満足に取れていない状態での起床。
いよいよ、全員とも顔色が悪くなりつつあった。
そんな仲間の様子を見回しながら、
「事情が変わった……。こうなっては仕方がないだろう」
その言葉遣いに覚えのあった
「昨日、言っていた話だな?」
「ああ、そうだ」
自分の知らない間に喋っていたのかと問いたげに、
そんな
「俺も詳しく聞いていなかったよな。教えてくれ」
うなずき、
「俺たちは、もはや運命共同体だ。
いったい何を言い出すのかと思えば、そんなことかと、
「異論はないぜ」
これまでと同じではないかと、
「何よ、今さら」
だが、どうにもそういうわけではないらしい。
用心深く、洞窟の入口を睨みつけるように目線を動かしながら、
「俺は薄々だが、お前たちが抱いている、日本に帰ってからのやりたいことってやつに、気がついている。だから、確認の意味も込めて俺の目的も話すぞ。……俺には、付き合っていた女がいた。もっとも、俺が
「よくご存じで」
当たり前のように同意した
そんな
「あら? あなたほどじゃないにせよ、私もそこそこの有名人よ。てっきり、それを知っていて
なるほど。
道理で、
得心がいったとうなずく
頭を切り替えようと、
「それで結局、
一瞥。
「武器を貰うしかないだろうな。はっきり言う。俺は④班と合流すべきだと考えている」
「ちょっと待ってよ!」
とたんに
こうなることは織り込み済みのようであり、
「④班と合流って、あそこは
全体的に過敏な調子の
正直、死亡した班員の数までは、
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