Ep18 封印解放

何時もながらにロケットランチャー豚の放牧を続けた人が居た。


進路上にグレネードランチャーカバが現れた。


当然ながらの撃ち合いが起きた、


ただこの時は今までと違った。


以前調査の末封鎖された遺跡の近辺で撃ち合いをしたからだ、


封鎖理由が遺跡の最下層で水晶に閉じ込められ封印された女性が居たからだ。


ロケットの爆風とグレネードの爆風が地面に響く放牧用ローダーはやむ無く逃げるしか無かった。グレネードランチャーカバの砲撃は熾烈を極めたからだ、


ロケットランチャー豚は蜘蛛の子散らす様に逃げた。其でも砲撃は中々止まず遂には遺跡に命中した、


鉄骨で塞いだ出入口に命中した穴が空いた数発が命中しても遺跡に傷は付かなかったが封鎖に使った鉄骨はボロボロだった。


遺跡の地下最深部に異変が起きた具体的には振動で水晶にひびが…………………………


入った。


ひびの入った水晶は振動と衝撃に耐え兼ねて砕けた、


砕けた水晶から出てきた少女は1人外へ歩きだした、


遺跡の外。


塞がれた出入口は爆風で開かれ其処に封印から解き放たれた少女が外を歩いた、


集落の人達ならそのまま出るのは自殺行為に等しかった。


しかし運が良いのか、動物達に攻撃されずに済んだ、


集落の外側近く。


双眼鏡を手に集落に近付く何かがこないかを見ていた、


「………!」


「どうした?」


「…人」


「人が…見知らぬ人がこっちに来たぞっー!」


集落の人達は慌てて宇宙服を着て小銃を手にした、


少女の身体の中に未知のウイルスの存在がある以上招き入れられないのだ。


数名が銃を手にしているが、構えようとしてない。


すると少女は。


「アッ、ハノーウィクティタノ?」


その言葉に、


「何言ってるんだ?」


「知るか!」


ヘルメットに内臓されてる無線機を通して会話をした、


「ナルクラナンス?ムトルスミシ?」


誰も少女の言葉が解らないまま少女は喋り続けた。


「ケートヌモ、ア、ハイリヒチ、ガ。エイルス、ア、テーステン、ナ、クラクス、ウィンディニア?」


ますます解らない中。


お腹の虫の音がした、


さっきの少女の方からだ。


「あの子に何か食べ物を用意して」


下級少佐が近くの部下にそう指示を出した。


「ええっ!?我々が口にしてるモノとあの子が食してたモノとでは違う可能性が」


「良いから用意して」


「了解」


そう言って部下は慌てて食べ物を探してた。


倉庫街に備蓄して有った非常食を1つ差し出し少女は手に取って口にした。


怪訝そうな顔をして言った、


「フコン、テッスト!」


そう言って非常食を握り潰した。


「並ば方法は」


「下級少佐…一体な!」


下級少佐はヘルメットのバイザーを上げてヘルメットを脱いだ。


素顔を晒した上に手で手招きをした、


「命知らずも大概にして下さいよね」


少女はまだ警戒していた為下級少佐は手にした銃を地面に置いた。


少女は警戒した目のまま下級少佐に近づいた、


事実上自宅にしている建物に誘導した、


建物内。下級少佐は少女を居間まで誘導してその後手で止まれの姿勢をしてその後台所へ向かった。


「…非常食が駄目なら此れしか無いか」


今度はちゃんとした料理にした。


ガトリングガン牛のステーキを調理してそれを少女に食べさせた。


以外においしかったらしい。


集落の外を我が物顔で闊歩しているあの牛だが、


相変わらず何言ってるのか解らずやむ無く下級少佐は少女にある事をした。


流石に今は無理なのは直ぐに分かる、その直後少女は寝てしまった。


倉庫街の資材や機材の中に『ホワイトボード』て『マーカー』が有った為、


此ならと思ってたが少々問題が…


その日の夜。


イクシオンを保管して有る倉庫の一角のプレハブ小屋に下級少佐が訪れた。


どうやら要件はあの少女に言葉を覚える為にはもう一人アシスタントが必要と言われた、そして。


「そう言う事で。ミモザを暫く借りて貰いたい」


「はぁっ…」


そうしてデータ=フェケウス下級少佐は教育計画を発動した。


Ep18 end

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