Ep9 日記
ある日、クロスは下級少佐の所へ届け物を渡した時の事。
彼が本らしきモノを読んでた、
クロスに見られた下級少佐は持っていて欲しいを頼まれ本を渡された。
その日の夜、
クロスは本の内容を解読している所をミモザに見られた。
「…何読んでいるの?」
「あっ此れか?実はな一種の交換日記見たいだが…この本は誰の物か教え様か?」
「何か気になります」
「プロキオス=レイ=シリウスが書いたモノだ!」
「えっ…ソレじゃあ!」
「だけども期待出来る内容じゃない。戦争が起きる前は度々交換していたが戦争が起きてから渡しそびれたままなんだ」
その本に何て書いて有るか。
銀河歴(GC)0xxx年4月2日。
祖父は去年9月1日産まれに生後7ヶ月に成った孫を抱いて言った。
「お~流石に孫は可愛いものだな、時が経ちお前のお父さんがなし得なかった変革を成さしておくれ」
「父さん!孫に英才教育させる気か?」
直ぐに取り上げた。
「何を言うかこのまま変化が起きなければやがては種の曖昧な混血や産まれたらの曖昧な宇宙産まれがドンドン増えて『民族』も『余所者』の意味合いが失うでは無いか?」
「その為にお父さんの作った重力支配装置を搭載した『バトルメカ』で既存の世界秩序が崩壊したじゃないか」
「何時の世も戦争が起きたら武器を欲しがるでは無いか?」
「このまま居ては娘が可笑しくなる!」
「待っ待たんか!レイ!!」
そのページを見てミモザは驚いた。
「…この世界の元凶てっ…」
だいたいそうなのかもしれない。
GC 0xxx年10月
『あれから約20年後、あるチームが『記憶消去装置』を完成させた。今までのは海馬にナノマシンを注入しての記憶と思考の制限程度だがソレでも人道上の問題は消えて無いがこの装置は手を加えなくても出来るとの事、ただこの研究チームに娘が居た事だ。小さい頃は天真爛漫だが、思春期に入り始めると少しずつ、少しずつだが。彼女の祖父に近づいて来た、まさかと想って雇った家政婦を調べたら祖父の息がかかった者だと言う事が分かった、ソレでも何とかしようとしたが無理だった。娘が死に物狂いで努力してる中僕はこう釘を差した「努力が報われるのはおとぎ話だよ」と言っても聞き入れて貰えなかった何時の日にか娘は祖父の二の舞に成りかねないだろう』
GC 0xxx年2月
『ナノマシンのコントロールシステム通称『クリスタル』を開発して此れを使った多目的作業機器『ロキュー』が開発に成功した、すると娘はロキューの軍事利用の可能性を示唆した。当然僕はそうさせまいとの政府の役員と交渉に向かい当時はまだ制約の無かったナノマシンの軍事利用の制約の協定を何とか提案しよう示唆した証拠を持って話しをしたがその人は鵜呑みにされたままだ』
GC 0xxx年6月
『反政府ゲリラがロキューを使ってのテロ攻撃が起きた。被害は甚大で死傷者も多数出たその数日前に娘が家に戻らない此方からは連絡が中々取れない。漸く連絡が取れた時は娘は研究で忙しいと言ってまともに取り合おうとしなかった』
GC 0xxx年 9月
『連絡が着かないままだった娘は何時の間にか反政府組織のリーダーに成った噂が囁かれた、危険を感じて僕は自信の職を辞する事にしたほとぼりが冷めるまで何処かの惑星で偽名で隠居する事にした』
日記は其処で続いて無かった。
「…詰まりはボラスターの民が結成される理由が記されていたのね」
「民族や余所者、自信と他人を区別する為の境界線があやふやに成るのを危惧していたからだろう」
「…でも既存の世界秩序て何でしょう?」
「多大な苦労の果てに世界が安定し続けた。その苦労が常識となり得たからだろう?」
元女神かもしれないミモザにクロスはその様に伝えた。
「そんな感じでしょうか?」
「そうとしか言い様が無い」
しかしその祖父はバトルメカを使って世界をバラバラにするつもりだろう、
プロキオンが記憶消去装置の開発メンバー入ったのは、祖父の願いと思い込んだままなのだろう。
その為にその装置を欲したのだろう、
ミモザがよく解らなそうで腕を組んで考え事をしていた、
重いと訴えた胸部装甲を組んだ腕が持ち上げる。クロスは一瞬目を奪われそうに成った。
end
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます