Ep6 制作

惑星ポルスターに偶発とは言え大型ロキューが来てしまった以上幹部達の会議が始まった。


幹部と言っても元艦長の様に引退を決意した者が居た、


会議が数時間にも及ぶ程紛糾する中。


データ=フェケウス下級少佐がこう提言した。


「…第3世代バトルメカの改造に分割した大型ロキューのクリスタルを埋め込み更にナノマシンも兼用する」


「そんな御冗談を!下級少佐殿!」


「此れには理由が有る!1つは!!」


第4世代バトルメカに近しき状態にする必要が有った。


第4世代バトルメカは以前のバトルメカと違いロキューの武装に対応出来るとこ事。原型を留めたまま回収した大型ロキューの腕とクリスタルは現状考えられる最適な部品と皮肉だった、


2つ目が製造したメーカーの連絡が着かないままだと言う事。


軍用機なら設計図に付いても機密中の機密なのだが、本来は共有する必要が有るにも関わらずこれをメーカーが渡してくれなかった為分からないので有る、


第3世代バトルメカなら部品の共有は可能だ、


「…何してるのあの人達?」


ハンガー内のプレハブ小屋でその様子を見たミモザがそう言った。


イクシオンが置かれたハンガー内でひっきりなしに色んな人達がイクシオンを分解してた、


「この前大型ロキューに出くわしたからないつここを奴等が襲撃するか分からないからそれぽいっモノを作る気らしい」


まず手をつけるのはクリスタル、


下級少佐は昔戦争が始まる以前のプロキオスが科学者の時にナノマシンの電子制御の事を教わった。


単純な金属の端末では無理らしくコントロール機能を持ったナノマシンで指示を与えると言ったモノ、


クリスタルはその端末として機能する、


だからソレを壊すとロキューが砂になるのも。


集めたナノマシンとバトルメカの部品で制作が開始された、


まずクリスタルに端末を繋げて回線を無理矢理繋げた、次に端末を第3世代バトルメカのコックピットに繋げた。


次に端末を通じてナノマシンに形状の指示を与えた。


クリスタルが反応を示しナノマシンが動いた。


銀色の砂が生き物の様に動き出しバトルメカの部品に取り込んだ、


取り込んで数分、銀色の砂が形を成し始めた。


腕が生え脚も出し頭も見せ人型な変容した、


形状は第3世代バトルメカのコックピットとマニュピレーターを使ってるが、どうにか第4世代バトルメカに近づけ様とした。


「…凄い数秒で」


近くの士官がそう答えた。


ただ第4世代バトルメカのイクシオンのマニュピレーターは試作機の為かソレ以前のバトルメカは3本指の鉤爪型に対して5本指の人間の手の様、


ナノマシンとバトルメカの混成品は回収出来たペンチを腕に付け歩き出した。


操縦は下級少佐が行った、


集落の真ん中に立ち。


「…飛べるか?レクシオン」


リクシオンのバーニアが点火して跳んだ。


Ep6 end

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