Ep4 脱出

墜落したバトルメカから出たクロスは1人さ迷ってた。


「…くそっ何だここは?」


何も無い荒野だった。


「まさか」


そう言って宇宙服のヘルメットに手を触れたが外す勇気が無かった、


「…アレって?」


墜落した宇宙船の様だ。


一先ず中に入ろうとした、


小さく凹んだ所に触れるとハッチが開いた、クロスが中に入ると其処には見知らぬ人型ロボットが仰向けに置かれてた。


「…コイツは?」


ハッチが開きロボットに乗り込んだ。


ハッチが閉じて電源が入った、


「えっと…どうやって?」


以前のクロスと違い転生した人間の魂で蘇生したクロスは知識が無い為普通なら動かない筈だった。


が起動も操縦も余りに簡単に出来た、


それもその筈。クロスが起動させたバトルメカは第4世代バトルメカで宇宙船に腕の付いた第2世代や脚の付いた第3世代と違い完全な人型と成ってるまた他のバトルメカに無い要素に今まで互換性の無かったロキュー用の武装も装備出来るとの事。


本来だと銀河連邦がこれを量産化出来ればボラスターの民は負けるのが確定していたしかし完成しても銀河連邦軍本隊に届かなかった為どうにも成らなかった。


起動した直後、宇宙輸送船のコンテナを中から破壊して脱出した。


宇宙に飛び出た後何処へ向かえば良いか分からないがレーダーが有る反応を示した。通信機からこんな声が聞こえた、


『5秒間だけ座標を送信します。今はボラスターの民に気付かれてませんが捕捉される危険性があります300秒まではしか待ちきれません』


座標データが送信された。


「ここからは遠すぎるな」


しかし第4世代バトルメカは何と。


『高速移動形態に以降』


第4世代バトルメカの背中のバックパックが頭に移動して頭部の角度も変更して両足が背中側に移動して変形完了。


「変形した!!」


第4世代バトルメカはそのまま指定された場所へ高速で向かった。


銀河連邦残党の宇宙戦艦数隻が漂っていた、


クロスの乗る第4世代バトルメカが着艦後中々下ろして貰え無かった、


第4世代バトルメカ。イクシオンはデータが存在しないだが。パイロットのIFFで生き残りの傭兵部隊のメンバーと判明した為機体から下ろして貰えた。


因みにクロスを見捨てた他の傭兵部隊のメンバーは皆捕まって記憶を消されたのちそれぞれのスペースコロニーに収容後記憶を書き換えられここを故郷とされた。


宇宙艦隊は何処かへ向かった。


向かった先は青い星だがどうやら地球ではない。


艦長曰く昔、艦のトラブルでコントロール不能に成って偶然見つかったとの事。


その時の座標をデータは残って無かったが艦長が記憶してた為今は誰も探せないだろうかと見た。その予測は見事に的中して追われる事は無かった、


後に其処を『惑星ポルスター』と名付けられた、


惑星に降り立つと艦長のフェケウスは以前の時と違う光景に驚いた。


具体的には以前は何も無い荒野の筈だったのが僅か数年で美しい自然を称えた星に成ってた。更に皆が驚いてたのは倉庫街が有ったと言う事、其処でクロス達傭兵達は倉庫街の調査の依頼を引き受け調査をした、


調査の結果。


医薬品、農具、建築資材、土木機器、工業機械、食料、水、等々。


此れからの生活に困らないモノで溢れたかえった、


総司令が死なれフェケウス艦長は艦長の職を辞する事が決まり、28歳のクロス寄り4歳若い前艦長の息子データ=フェケウス下級少佐が引き継ぐ事と成った。


クロスが偶発的に回収したイクシオンを用いて反撃の検討をしていたが本隊との連絡も付かない上に一機しか無い最新兵器では無理が有りすぎるとして実行されなかった、


その結果として倉庫街に有る資材で町を構築して生活する事が決まった。


倉庫街近くのプレハブ小屋。


フェケウス前艦長の呼び出しを受けてクロスが中に入るとドアをノックしたが、


「硬く成らなくても良い。はいりたまえ」


「はい失礼します」


小屋の中の窓を見ながらフェケウス前艦長はこう切り出した。


「君への依頼状だが、護り手に成って貰いたい、報酬は皆の生活だ。引き受けてくれるかね?」


困難かも知れないがどうすべきかは1つだ、


「引き受けます」


倉庫街の隣では開拓が始まった。


Ep4 end

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