6 飲み会終り 二次会は活動には入れてない


 お手洗いから戻り、同じ席に戻った僕は、他の人と話す事もなくチビチビ飲み物と食べ物を消化していた。


 窓から外を見ると、辺りはすっかり暗くなっていた。


 そろそろお開きに、との掛け声があり、幹事をしているメンバーがお金を集めに回ってきた。

 事前に伝えられていた金額を財布からだし幹事に渡す。


 離れた席で「二次会カラオケ行くぞ〜」なんて言う声が聞こえてきた。


 僕の活動に2次会は入っていないので、気にせず外に出た。


 外に出てからもしばらく店の前でたむろしていた。中々解散しないな、などと思っていたら、二次会の場所が決まったようで、殆どの人が同じ方向に歩き出した。


 僕の帰る方向とは反対だったので、近くにいた顔見知りに一言声をかけて、集団から離れた。



 少し歩いていると、不意に後から声をかけられた。


 声に反応し振り返ると、声の主である根沢さんがこちらに自転車で向かってきていた。

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