第4話 ブラジル戦キックオフ!

世界ランク1位のブラジルと世界ランク8位の日本の対戦。

ランキングの高い国同士の対戦であり大会の中では「初戦から注目試合」ともいわれる試合であったが、相手はサッカー大国ブラジル。チームのサポーターである以上どんなに強い相手との試合でも勝利を信じるのは当然だが、心のどこかで「日本代表が本当に今のブラジルに勝てるのか?」と思っている人は少なくなかった。



しかしこの試合。

終わってみると、試合前にはほとんどの人が想像しなかったであろう結果となったのだ。



ブラジルのボールで前半がキックオフすると、日本代表が立ち上がりから攻勢を仕掛ける。前半2分、MF仲間秀紀なかましゅうき選手のシュートで始まった日本の攻撃は、前半15分までにシュート数は6を数えた。守備でもブラジルにゴールどころかシュートすら許さない。


スコアが動いたのは前半16分、日本のMF伊香保卓磨いかほたくま選手が左サイドを切り裂くドリブル。そしてエリア内から放ったシュートがGKの頭上を越えてゴールに見事突き刺さり、日本が先制した。


前半23分にも、CK《コーナーキック》からディフェンスが競ってGKがはじいたこぼれ球をストライカーのFW西園寺楽さいおんじたの選手が冷静にゴールに押し込み日本が追加点。そしてこのまま前半終了。なんとあのブラジルから前半だけで2点のリードを奪ってみせた。


「っっしゃーーーー!」


拓実は前半16分、23分と立て続けの2得点ということもあって朝から興奮が止まらなかった。興奮しすぎて、果たしてこの人はこの後昼から仕事に行けるのだろうか(笑)

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結婚のタイムリミットは?(恋タム続編) 葵羽 @kamatama822

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