最終話

 次の日、図書館に行った。そこで、信じられないことを目にした。

 雑誌コーナーを通ったときに、私の学校の名前があった。そうか!なぜ気が付かなかったんだ!あの時私は既に死んでいたんだ。卒業式の日、不審者が学校に侵入してきて、無差別殺傷事件が起きた。生徒506人中230人が外傷を負った。そのうち、50人が死亡。私の顔を見たことがあるのは、自分自身だからだ!

 そうわかった瞬間、体が浮くような感覚があった。成仏するんだ…。私はあの日のことが知りたかったのか。そう考えている間に、自分の体が薄くなっていった。

 この世界には理不尽なことがたくさんある。その理不尽さに呆れながら人はみな死んでいくのだろう。

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何の変哲もない毎日 @Yutake_like

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