第3話部屋
言われた通りに階段を上るとそこには男子の先輩が2人いた。
「おお、やっと入ってきたか。僕は山田竜太、こっちは谷かずき。」
「谷かずき。よろしく」
「本当はもう少しゆっくりと自己紹介をしたいところなんだけど残念ながら時間があまり無いのであとでするわ。とりあえず、こっちにおいで!扉に名字の書いた名札が貼ってあるからそこが君の部屋だよ。荷物を運ぶのは手伝うから早く運び込もうか。」
「はい。」
元気よく返事をして部屋を探すとすぐに見つかった。ふと前の部屋の名札を見ると沢井と書いてあった。どうやらあの先輩が前の部屋のようだ。
「あ、一応そっち側に新入生の部屋は並んでいるから。そんでもって向かいが俺たちの部屋になってるから何か困ったら気軽に訪ねてきてくれ。」
僕が自分の部屋を見つけて向かいの部屋を確認していると谷先輩が声をかけてきた。
「はい!」
「それじゃあ、荷物取りに行こうか。ちなみにどうやって来たの?」
「母親が運転する車です。」
「そっか。それじゃあ、下の駐車場に来ているのかな?」
「はい。岩谷先輩に言われて、母親にも伝えたので大丈夫だと思います。」
「分かった。」
先輩方はそういうと階段をかけ下りて行った。
先輩達が手伝ってくれたこともあり、1時間ほどで部屋に荷物を運びこみ終わった。途中で女子が2人、男子が1人追加で寮に来た。僕たちと同様に沢井先輩を見て固まり、それに気がついた女の先輩が誘導しに行っていた。
うん、絶対にあの人だけは出迎え係に向いていないと思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます