狩猟 六
解体した鹿肉を2キロほど小分けのタッパーに詰めてバックに入れた。そして、残った鹿の残骸を下にひいたビニールシートで包み、十分穴が掘れる位置まで引き摺る。
穴を掘る。折り畳み式のスコップを準備して、それを地面に突き立てた。
硬い。雪が残る地面は締まって硬い。何度も何度もスコップを地面について、少しずつ少しずつ掘り進める。
十分な穴が掘れた頃には陽は傾き始めていた。山を降りる頃には、空は赤みを帯びているだろう。
俺は穴に鹿だった物を放り込んで埋めた。後は山を降りるだけだ。来た道を思い出しながら歩を進めた。
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