ユースティアの祈り
白に包まれた街で
一人きり 行方も無く
吐息さえ凍りつくような
温度 軋む喉
零れ落ちてゆく 頬伝う雨よ
溢れるほど 満ちては煌めいて
悠久の刻を過ぎても 絶えない
灯火よ 咲け 永遠に
焼き尽くせ 慟哭を
また悲しまずに済むように
叫び出す心が
泣き止んでくれるまで
声が枯れ 鎮まるまで
紅に染められた街を
一人きり 作り上げた
どんな花も 色褪せるような
景色 揺らぐ空
崩れ落ちてゆく 足場のごとく
求めるほど 朽ちては灰になる
最高の愛を受けても 癒えない
灯火よ 裂け
繰り返す 孤独を
もう苦しまずに済むように
締め付けた心が
意識を取り戻す その時まで
私の声が 届かなくなるまで
募る狂気 失せる慈愛
間違えていると言い聞かせて
張り詰めた意識 いつまで
私は あなたは
何のために生きているの
愛から哀に 私自身を
永遠に忘れないように
刻め 嘆きを 怒りを 救いを
世界を創り換えてでも
無限に理想を描けば
いつかたどり着けるのならば
お願い どうか 不完全な私の心を 誰か
支えて 満たして 塞いで 包んで
嘘じゃない 本当の優しさで
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