第7話 初めての合奏

 部活が進むにつれ合奏の時間も迫ってきていた。フルートは一番前の席だった。その日の合奏は6月に行われる定期演奏会に向けたものだった。先輩達のスピードについて行くのが精一杯だった私は困り果てていた。そんなことを思いながら合奏を乗り切った。

 その日はなんとか最後まで頑張れたが、ヘトヘトでその日は家に帰ったらすぐに寝てしまった。こんなんで大丈夫だろうか?そう思った矢先に驚くことがあった。

 後一ヶ月ほどとなってから事件は起きた。合奏中、make you happyを吹いていると指揮をしながら先生に踊れと言われた。戸惑いながら二年の先輩たちに紛れ本番も踊ることになった。実は入部してすぐに楽器よりも先に教えられたのがダンスの振り付けだった。訳もわからず踊ることが決まった。

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