第8話 一人での練習

 踊ることが決まった合奏から2日後、二、三年生だけの合奏があり、私達一年生は各自部屋で練習することになった。もちろん私は同級生がパートにいないので一人での練習だった。一人で練習と言われても何をすればいいかなんて私は良く分からなかった。

 すると一人で練習していた部屋に顧問が様子を見に来た。

「練習どう?」

「ぼちぼちですかね」

「そっか。がんばれ」

「はい…」

と言う会話をすると部屋を出て行ってしまった。私は、そんなことある?少しくらいアドバイスの一つや二つあっても良くない?と思ってしまった。そんなことを考えながら練習していると、一人だけの練習時間が終わった。

 そして先輩達が帰ってくると

「これ、今年のコンクールの楽譜。ま、がんば」

と言われた。

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