第4話 初めてのフルート

 案内された部屋には見覚えのある先輩たちがいた。その先輩たちは自分と同じ小学校の人だった。三年生の先輩一人と二年生の先輩二人が座っていた。

「フルート体験しに来たの?」

そう口にしたのは二年生の女の子の先輩 ゆいな先輩だった。彼女は小学校の“トランペット鼓隊”で小太鼓(スネア)を叩いていた先輩だった。彼女に案内され座るとすぐ運指の練習が始まった。教えてくれたのは二年生の男の子の先輩ぜん先輩だった。彼も“トランペット鼓隊”でユーホを吹いていた。一応知っている人ではあったので安心していた。

私は仮入部でフルートに触るたびにこの楽器に惹かれていった。

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