38~48話まで
38話
幕間。アルスター物語からの抜粋。
39・40話
病院で目覚めたロストはドギーからレディが活動を自粛したことを聞かされる。すぐにも活動再開のために動き出そうとするロストだが、調整班の存続自体が審議にかけられていて、行動できない。
見舞いに来たエディナから調整班の存続が決定したことを知らされ、ドギーたちは安堵する。
エディナは休暇中の奉仕活動にロストを連れ出す。
41~45話
教会に連れていかれたロストはバザーで売るパン作りを手伝わされる。そこで出会ったクレールという女性に昼食に誘われる。エディナと一緒にクレールの家に行くと、彼女はレディの作戦で犠牲になった少年の母親だと明かす。
クレールはエディナに銃を向けるが、撃つことはできず、ロストはエディナを連れて家を出る。
帰り道、エディナは自分でクレールのことを調べ、教会に呼んでもらったと話す。自分のヒーローとしての活動に疑問を持ったエディナはロストにヒーローをやめると告げる。
46~48話
エディナの決意を知ったロストは彼女をヒーローに引き戻すため、カット・グラス捜査の入札、『メイブ』と名付けられたモールを襲撃したテロリストの調査を強引に進める。
ロアの店を訪れたロストは彼にテロリストの写真を見せ、知っている顔を聞きだしたロストは、テロリストがレディへの恨みを持つもので構成されていると気づく。
ドギーに連絡したロストはエディナがヒーローとして戦う理由を作るため、死体を一つ用意してほしいと頼む。
ドギーに言われて向かった現場で死んでいたのはシュリだった。
解説
38話
とある英雄の……てクーフーリンですね、その誕生エピソード。神話などを暗示的に引用する、漫画とかでも見かけるアレです。
39・40話
病院で騒ぐのはやめましょう。
調整班の三人が揃っているのは久しぶりな気がします。ムラサメの扱いがひどい。でも現実に生成AIへの反応、対応を見ていると、フェイみたいな生命がいきなり出てきたら受け入れられないだろうなと思います。
ロストの身体は出血を押さえる、傷口を塞ぐ、などの目的を持たせた人工寄生虫や増設臓器、薬品による筋力強化などが施されています。
フェイよりよっぽど化け物ですね。
41~45話
ヒーローの物語において必ずなければならないのは『ヒーローとは何か』という問いだと思います。結局のところヒーローの活動は私刑であり、そこに至る過程を検証し、信念として明確にできなければヒーローはヒーローたり得ない。
で、エディナはそれができなくてやめると言い出したわけですね。サポートしてきたロストとしては今さら何言ってんだと。
エディナがやめることをロストに伝える45話がおすすめ。愛とは互いに見つめ合うことではなく二人が同じ方向を見ることだとサンテグジュペリは残していますが、ロストとエディナが見ていた方向はぜんぜん違うようです。
46~48話
ヴィランの登場。メイブはクーフーリンと同じ物語に登場する女王で、戦争をおっぱじめる悪いやつ……かと思いきや、後には女神として信仰されていたりします。国民には慕われていたんですね。
ロアみたいなキャラクターは便利で、注意しないとすぐに頼ってしまいそうです。ロストにはなるべく自分でがんばってもらいたい。
このあたりからロストの行動はアシスタントの領分を越えていきます。事件さえも捏造し、エディナをヒーローのままいさせようという彼の執着が、より彼女を追い詰めていくことになります。
男ってほんとダメね。
アシスタント 要約版 岡田剛 @okadatakeshi
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作者
岡田剛 @okadatakeshi
1979年石川県生まれ。2004年『ゴスペラー』(朝日ソノラマ)でデビュー。 他に『準回収士ルシア』(徳間書店)『ヴコドラク』(早川書房)『13番目の王子』(東京創元社)を出版。 もっと見る
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