32~37話まで

32~34話

 インタビューを終え、エディナが帰ろうとしたとき、モールに銃声が鳴り響く。あるはずのない上層でのテロに困惑しながらも、ロストはテロリストと交戦する。観光客にしか見えないテロリストの頭部には以前に見た妖精のタトゥーが刻まれていた。


 緑の妖精が意思を持っているかのように話し始め、エディナを挑発する。ロストは居場所を知られるのを恐れて妖精のタトゥーを潰す。


 ケイトたちと合流し、脱出の計画をたてているとエディナの車いすのラジオがムラサメの高速言語を受信する。ロストが頭部を覆わないと聞き取れないと言うと、エディナがロストの頭を抱きかかえる。


 ムラサメから伝えられた計画に従い、ロストはテロリストの遺体を車いすに乗せ、それを押して囮になる。エディナは反対するが他に手段はなく、ロストは彼女をケイトとシュリの二人に任せて別行動をとる。


35~37話

 囮となったロストはテロリストの攻撃をかいくぐり、モリグアイの搬入口に向かう。負傷が蓄積し、命の危険が迫るロストは自分とそっくりの顔を持つ男の幻覚を見始める。


 搬入口までたどり着いたロストはテロリストの攻撃に倒れ、死を覚悟したとき、モリグアイを装着したレディが救助に現れる。


 圧倒的な力でテロリストを掃討するレディだったが、その最中、ロストの幻覚がレディを狙うスナイパーの存在を感知する。


 ロストの無言の呼びかけにレディは気づき、頭を撃ち抜かれる寸前に弾丸を避け、バイザーが砕かれるのを見ながらロストは意識を失う。


解説

32~34話

 ロストがエディナのお宅を訪問したとき、不用意に腰のゼブリウムに触れてしまったためにエディナは身体的接触を避けていました。


 それで距離が離れたように感じるのは距離が近づいていたからなのですが、どうにもこの二人はそういうことに疎いようです。外的要因によって少しは自分たちの変化に気づいてくれるといいのですが。


 おすすめは33話。エディナが膝上でロストの頭を抱くのは彼女なりにだいぶがんばったなあ、と思いました。いざというときは女性のほうが大胆。女は度胸、なんて言いますけど、人によりますよね。


35~37話

 モールでの戦闘シーン。戦闘と言うより撃たれて逃げまどっているだけです。これは最低限の武装しかしてこなかったロストが悪い。護衛の自覚が足りませんね。


 こういうときは接近戦に持ち込まないといけないので、どうしたものかと近所の某有名ショッピングモールを見てきました。


 いやあ、見晴らしがいいですねえ。モールで銃撃戦をするときは双方の戦力バランスをよく考えたほうが良さそうです。


 おすすめは37話。ひさしぶりにレディが大暴れ。ロストが撃たれまくる場面から一転してレディが圧倒的な力でテロリストをねじ伏せることでカタルシスを得る効果を狙った……わけではありません。ロストが雑魚なだけです。


 物語もようやく折り返し地点を迎えました。ここからは雰囲気も少し変わってきます。互いの距離が縮まると見えてくるものがあり、見失うものがある。そんな二人の悲喜こもごもをお楽しみください。

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