(二)-9
「区役所で住民票を確認したのですけれども、この赤ん坊の出生届、出されていませんよね」
「ちなみになんですが、この赤ん坊の父親は誰でしょうか」
「赤ちゃんの夜泣き声があるときから聞こえなくなったという証言がありますが」
「いま一緒に住んでいる福山さんに、ご実家についてお話されていないようですが、それはなぜですか。福山さん、あなたのことをとても褒めていましたよ。いい子だって」
淵野辺刑事とその部下・香川刑事二人からの矢継ぎ早の質問攻めに対して、彼女はずっと黙ったままだった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます