22話_夢ノ終ワリ
偽者の涼華を退けた詩乃は退路を探す為に再び夜の校舎を宛もなく彷徨う。幾ら夢とはいえ妙にリアルなのが気になって仕方がない。恐らく夢の中で死ねば現実の自分は二度と目を覚まさない事だって有り得る。だからこそより慎重な探索が求められる。
「……ダメだ、鍵が掛かってる。出るとしたらこの学校の裏口…教師らが普段出入りしている通路だな。しかしカードキーなんて有るんだろうか?」
詩乃は学校の裏口の所にある扉の前へ来てはそれを見てコンコンと叩いた。その近くにはカードを差し込むタイプのロックが掛かっていて、生徒がイタズラ出来ない様になっている。コレが出来る前は此処から遅刻しそうな生徒らが出入りする為にこの扉を使っていたのだ。
恐らく見兼ねた生徒指導が取り付けたのだろう。
「兎に角、カードキーを探そう。」
彼女は来た道を引き返して歩き出す。
その背中を赤い髪の少女が柱の陰から見つめていた。
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「可愛い円香さんのお帰りだぞー…ってあれ?靴有るし…帰って来てるじゃん。なんだ、思ったより早く終わったみたいね。」
所変わって此処は現実世界。
詩乃の姉である円香は意気揚々と帰宅し詩乃を探す。だがリビングには居ないらしく、テーブルの上には昼間に円香が手渡したメモ書きと茶封筒が幾つか置かれている。
「変ねぇ…まさか部屋に居るとか?」
詩乃の部屋へ足を運ぶと彼女はドアを開けて覗いてみる。そこにはベットに横たわる詩乃の姿があった。額には脂汗を浮かべて苦しそうにしている。
「詩乃?ちょっと…大丈夫!?具合悪いの?詩乃ってば!」
揺さぶってみるが返答はせず、ただずっと苦しそうにしているだけだ。
「ッ…救急車呼ぶにも何が何だか解らないし…!」
珍しく円香は動揺していた。
風邪や体調不良なら医者に連れて行けば済む、何なら同居してからずっと気遣って来たつもりだ。
しかしこの様な症例は初めて、だから余計に焦ってしまっていた。すると詩乃が口を開いて何か呟き始める。
「抉り…出し……挽き…肉……ッ!」
「え?抉り出し…ってどういう…事?」
円香は不思議そうな顔で彼女の元へ近寄ると聞き耳を立てるのだが違和感しかない。
「悪い夢でも見てるのかなぁ…?寝言がどう見ても変だし…何かから逃げてる様にも……。」
首を傾げながらも彼女は詩乃の手を握り締め、様子を見守る事にした。
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そして再び夢の中に囚われている詩乃の話へ戻る。
彼女は職員室へ来ると引き戸を引いて中へ。
だがそこに待ち構えていたのはあの赤い服を着た仮面の人物。その手には断ち切りハサミが握られていて、振り向くとそれを両手でジャキンジャキンと音を立てて鳴らし威嚇する。
「……青いのと比べてお前は喋らないのか?なら、さっさと片付けさせて貰う!」
構えると同時に詩乃は素早く発砲、相手の胸と額へ弾が命中すると仮面が割れて中からその顔が外部へ晒される。まるで獣の様な顔をしたそれは人間の顔ではない。その歯を剥き出しにして詩乃を威嚇、走り出すと机を踏み台にし飛び上がって襲い掛かって来る。
「キィイイイ……ッ!!」
「なッ…まさかお前、猿だったのか!?」
詩乃は咄嗟に身を躱して頭上からの攻撃を避けると振り向き様に天上へ発砲、銃声と共に蛍光灯が粉々に割れて破片が降り注いだ。猿は暗い教室の中で悲鳴を上げて騒ぎ立てている。
「今の内に…逃げるッ!」
職員室後方のドアを開けて詩乃は走って逃げ出す。
肝心なカードキーの予備を探し損ねてしまったのが悔やまれる。彼女は2階への階段を駆け上がっているとその下の階から獣の鳴き声が響き渡る。
それでも足を止めずに廊下を走り続け、図書館へと逃げ込んだ。扉の前へ小さな棚を持って来て塞ぐと一息つく。
「はぁ…はぁ…ッ、くそッ…何で夢の中に猿が?でも…原因は解った…多分これは…怪異だ……!」
前髪を掻き分けて額の汗を拭うと図書準備室のドアを開いて中へ。そこは普段使っている部屋と何も変わらないが誰も居ないのはやはり気味が悪い。
当然、夢なのだから普段使っている御札も無いし食料も何も無い。つまり唯の休憩する為の場所でしかない。
「どうやら知らずに怪異に囚われたらしい…あぁくそッ!祓い師が怪異に呑まれるなんて聞いた事ないぞ!?」
左手の親指の爪を噛み、悔やんだ彼女は準備室の窓から外を見つめると外は真っ暗な闇がずっと拡がっていて、明かりすら見えない。それにあの猿と真っ向からやり合うにはあのハサミを何とかする必要がある。猿は頭が良いという話は前に詩乃も耳にした事があった。
「…早く夢から出ないと…!」
「ソイツは無理だよ、夢からは出られねぇ。」
また聞き覚えのある声がした。
今度は図書館の方からで詩乃が警戒し準備室から出ると赤い髪をした少女が階段の上から見下ろしていた。
「……明日香。」
「言ったろ?此処は夢ん中…終わらない夢の中、お前は一生出られないんだよ。」
「バカ言え、夢には終わりがある…こんな悪夢なんか二度とゴメンだね。」
「はッ、なら…あたしがそうさせてやるッ!!」
明日香は右手に握っていたリボルバーを詩乃へ向けて発砲、銃声と共にその弾丸が彼女の近くに有った花瓶と黒板を射抜いた。
「…冗談も大概にして欲しいモノだなッ!!」
詩乃も同じ様に狙いを付けて2発程発砲すると弾が上の本棚が有る場所に居た明日香の直ぐ近くを掠め、棚の木枠と看板へ命中した。
「出て来いよ、蜂の巣にしてやらぁッ!」
「弾の消耗は避けたいが…やるしかないのか…!」
詩乃はわざと音を立てるとそこへ弾が放たれ、穴が空く。彼女は隙を付いて今度はカウンター側へ逃げ込んだ。明日香は発砲した地点へ来ると舌打ちし足で物を蹴飛ばした。
「ちッ、ハズレかよ…!さっさと出て来いよ腰抜け!!あたしがぶっ殺してやる!!」
「…朱里、技を借りるぞッ!!」
カウンターから飛び出した詩乃は銃口が向けられる直前に左手を向けて詠唱し床へ倒れ込んだ。
「
そう叫んだ途端、青白い光の紐が明日香の足元から出現し彼女の身体や四肢を拘束して動きを止めた。
がんじがらめになった彼女はドサリと床へ倒れてしまう。逆に詩乃は身体を起こし、暴れている明日香の元へ近寄った。
「くそッ、離せッ…この野郎ッ!!」
「カードキーは何処にある?裏口の扉を開けるのにそれが必要なんだ、持ってるなら私に寄越せ。」
「ッ…知ってても…教えねぇつーの!!残念だったなぁ…ッ!」
「なら…確信を得るまで身体を隅々まで調べさせて貰おうか?それが嫌なら大人しく在り処を吐いて楽になる事だな。さぁどうする?」
詩乃はしゃがみ込むと縛られた明日香を見ながら首を傾げる。そして銃口で彼女の左胸をグイッと押し込んだ。詩乃は嫌がっている彼女を他所に身体を調べてみたがそんなモノは何処にもなく、溜め息をついてしまった。
「なぁ…一体何処へ隠してる?お前の身体を探しても何も無かったぞ?いい加減大人しく…ッ!!?」
突然バキバキという轟音と共にドアが破壊され、赤い服を着たサルが入って来た。詩乃がすかさず距離を取って立ち上がると銃口を向けて睨み付ける。
「おいおい…もう来たのか!?」
「キャァアァアッッ!!!」
発砲する前に詩乃へ飛び掛ると彼女目掛けてハサミを振り下ろすがそれは空を切り、花瓶の乗った木製の棚へ命中し破壊した。それでも猿は振り返って詩乃を殺すべくそのハサミをブンブンと振り回しながら机の上へ飛び乗ると立ち向かって来る。
「くそぉッ!!滅茶苦茶してくれるな…ッ!!」
詩乃がすかさず発砲したがハサミに当たって弾が跳弾しあらぬ場所へ命中してしまった。
そして飛んだ際に振り翳されたハサミの刃が飛び退いた彼女の左腕へ掠ってしまい出血し、血が飛沫する。
ポタポタと垂れた赤い液体がタイルカーペットの床を汚していった。
「いッッ…夢でもケガすれば痛みが有るのか…!成程、良い勉強になったよ…ッ!!」
「キィイィイッッ……!!」
「一先ず此処は…逃げる!!」
詩乃は後方の出口から走って飛び出すと左腕を抑えながら階段を駆け下りるのだが、その間でも傷に痛みが走りズキズキとした感覚が伝わって来る。
このままでは殺される…そう思いながら降りた先の廊下を只管に走っていると彼女の目の前に理人が現れたのだ。思わぬ所で遭遇した事から彼女は慌てて立ち止まる。
「櫻井君!?…騙されるものか、どうせお前も夢なんだろう!?」
彼女は容赦無く発砲し理人を倒してしまった。
バタリと彼が倒れると服だけを残してそのまま姿を消してしまう。そして詩乃は座り込み、その服の袖を荒々しく引き裂いて包帯代わりに左腕の傷口へ器用に巻き付けて止血した。
「…無いよりはマシだな…ん?これは…。」
詩乃はズボンの下にある平たい板を見つける。
それは白いカードキーで、どうやら探していたモノらしい。それを手にした彼女は裏口の扉へ向かうと
端末へカードキーを差し込んだ。
電子音声と共に扉が開くと彼女は駐車場の方へと出て行く。道なりに暫く進むと学校の裏手へ差し掛かり、見回しているとそこが駐車場である事が解った。
「……ダメか、未だ抜け出せないなんて。一体どうやったらこの世界から出られるんだ?」
「簡単だよ、お前が此処で死ねばいいのさ。そうすれば意識だけが帰れる…肉体は目覚めないけどねぇ?」
誰が喋った?どう見ても今の声は自分…そして声のした方向へ向くと白い車の上に自分が立っていた。
学生服姿の自分がそこに居て、口に棒付きの飴を咥えて笑っている。
「涼華…明日香…櫻井君に続いて…今度は私か?気味が悪い程、そっくりだな。」
「褒めてくれて助かるよ…早速で悪いが死んでもらえるかい?詩乃…♪」
右手には詩乃と同じ銃器を握り締め、その銃口を本物の詩乃へ向けて来る。
「…その銃は対人相手には効果なんてない。それを解っているのか?」
「おいおい、お前こそ忘れたのか?此処が何処なのかを…ッ!!」
放たれた弾丸が詩乃の右頬を掠め、闇夜に消える。
つうっと血が滴ると今度は車から飛び降りて体術で攻撃を仕掛けて来た。右ストレートを詩乃が受け流し、更に繰り出された左フックを後退して避ける。
「ッッ…ヤバい…体術の動きも…私と同じだッ!!」
「お前が詩乃なら…私はシノだ…そしてお前を殺して本物になる!!」
シノと名乗った彼女は右足で蹴りを放つと詩乃も右足で蹴りを繰り出すとそれが互いにぶつかると振り払って今度は銃口を向ける。
「…覚悟しろ…私ッ!!」
「いいや、覚悟するのはお前の方だッ!!」
お互いに発砲するが弾は当たらず、再びぶつかり合うとシノは左右のポケットから札を取り出すとそれを器用に両手で振り撒くと叫んだ。
「
放たれた札が光線へ変化し詩乃へ向けて解き放たれると対する彼女が避けた途端に車へ命中し爆発四散し火柱が舞い上がった。
「うわぁあッ!?ッ…随分と品のない撃ち方をするんだな、夢の私は!」
「余所見してて…良いのかなぁッ!?」
今度は青白い刀を左手に握り締めて奇襲を仕掛け、対する詩乃は左腕を突き出して詠唱する。
「ちッ…
「へぇ…ッ、術が扱えるのか?この空間で!」
「生憎…さっき拘束術が使えたからね。同じ要領ならいけると踏んだ!それにお前と私の考えてる事は寸分狂わず同じだろうさ!!」
「なら…次はどうするか…コレも解るんだろ?」
「あぁ、当然……ッ!!」
お互いに振り払うと詩乃とシノは左手にエネルギーを溜めて咄嗟に突き出して叫んだ。
「「
お互いに光の弾が命中し吹き飛ぶと詩乃は後方へ転がりながら倒れてしまった。一方のシノはうつ伏せに成りながらもフラフラと起き上がって詩乃を見つめる。
「ッ…今のは効いたよ…消えるかと思った…!でも、消えるのはお前だ…詩乃…!!」
ニヤリと笑っていると今度は校舎の窓ガラスを壊して赤い服を着た猿が姿を現し、シノの横へ立った。
一方の詩乃は身体を無理に起こしてみると腹部にアザが出来ていて呼吸する度にそれが痛む。まさに万事休すといった状況でこのままでは間違いなく死ぬ。彼女がずっと夢に囚われたままになってしまうのも最早時間の問題だった。
「…元々はキミの獲物だろう?挽き肉は無理でも小間切れなら行けるだろうしさ!!」
「キィイイィイイッッ!!!」
赤い服を着た猿がハサミを鳴らしながら詩乃へ差し掛かり、その距離が縮まりつつあった。先程のダメージが未だ残っていて立って逃げようにも逃げられない。
「こッ…殺される……!」
「さぁ…コレで終わりだ。もう1人の私ッ!!」
猿がシノの合図で詩乃へハサミを振り上げた途端、何かがぶつかって猿は後退する。よく見るとハサミが左右の手からすっぽ抜けていて、近くの車へ突き刺さっていたのだ。動揺したシノは思わず猿へ向けて叫ぶ。
「なッ…何があった!?早くトドメを!」
「……ヒトの夢の中に漬け込む怪異、我が手によって貴様らを裁く…断罪の時は来た。」
しゃんっと鈴の音が鳴り響く。そこに居たのは鎌を握り締め、フードを被った巫女衣装の少女。ゆっくり顔を上げると白髪と共に白い肌と赤い目が見据えていた。詩乃の近くへ来るとゆっくり前へ立つ。
「す…涼華!?ほ、本物…か?」
「む…偽者を見た様な言い方をする…何故だ?」
「色々事情が有るんだよ…全く…。」
詩乃は無理矢理立ち上がると銃器を拾って握り締めて前方を見据えていた。これで2対2、やり合おうなら平等にやり合う事が出来る。
「…行くぞ獄鎌。奴等を斬り裂き、裁きを下す。」
「やれるモノなら…ッ!!」
涼華が駆け出すと共にシノが発砲、弾丸が涼華へ目掛けて放たれたが、彼女は紙一重で全て避けて飛び上がると身体を半回転させ鎌を振り翳し斬り裂こうとした所に猿が横入しハサミで防いだのだ。
そして獣の目と人の目が睨み合いを続けて離れる。
「ちッ…!!」
「ざぁんねん…届かなかッ…!?」
余裕を放っていた所へ詩乃が発砲し負傷させたのだ。腹部から黒い液体が吹き出すと太腿まで伝って汚していく。
「…こっちは届いたな?」
「お前…何故!?」
「私はこう見えてタフでね…例え膝をついても倒れても絶対に立てって昔から言われてるんだ…昔、追ってた背中の人間に言われた言葉さ。」
「…成程…なら、そんな口叩けなくしてやるッ!!」
シノが駆け出して青白い刀を握り締めると詩乃へ向かってそれを何度も振り翳す。だが彼女はそれを次々に避け、シノの額へ銃口を向けた。
「ッッ…!?」
「悪いが…これで終わりだッ!!」
銃声と共に弾が放たれるとシノが崩れる様に倒れると何も言わずに消え去ってしまった。
一方の涼華は猿と戦い続けていて、鎌とハサミが交錯する度に火花が飛び散る。
「…ヒトより頭脳が良いのは知っている。だが、これは避けられまい…ッ!!」
わざと鎌を投擲すると猿がハサミで弾き返す。しかし振り返った時には涼華の姿は無く、見失ってしまった。そして次に気付いた時には後ろから鎌でざっくりと斬られていた。
「キャアァアァアッッ!!?」
「消え失せろ…ッ!!」
鎌を回して血を払うと猿は消滅してしまった。
これで障害は全て跳ね除けた事になるが夢は未だ晴れる気配が無い。
「おいおい…全て倒したのに夢から出られないなんて…!」
「…いや、これで問題はない。」
「涼華、何を根拠に…ッ!?」
涼華が彼女へ何かを吹き掛けると詩乃は強い眠気に襲われてしまい、そのまま涼華へ寄り掛かる様に倒れてしまった。
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「んん…あれ…此処は?」
目を覚ますと隣に円香が眠っていた。
どうやら夢の中から帰って来たらしく、格好もそのままで夢の中で負った筈のケガもしていない。
「はぁ…全く、酷い夢だった…でも助かったから良いか。でも何で…夢の中に涼華が?」
詩乃が首を傾げて考えていると横に居た円香が起きて彼女を揺さぶって心配そうにしながら抱き締めたり何だりして来る。それを嫌そうに跳ね除けた彼女は自分が夢から覚めた事を実感していた。
では何故、涼華が夢の中に現れたのか?
それは非常にシンプルで簡単な事だった。
彼女達の住むアパートの屋上、そこで涼華は座り込んだまま黒い野良猫と共に寝ていたのだ。
「ん……?いつの間にか寝てしまっていたのか。詩乃に会った気がするが…まぁ良いか。」
彼女は立ち上がると黒猫を撫でて立ち去った。
あの夢の怪異は元を絶ったがまたどうなるかは解らない…逃れられたのは偶々、運が良かっただけなのかもしれないが祓い師の2人には関係無いのかもしれない。
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