第4話嫌われる

統合失調症になると、精神分裂病と言うイメージが強く、精神疾患と言うだけで嫌われる。

だから、嫁さんは弟、親戚、友人には僕が精神疾患であることをひた隠しする。

まず、嫌われたのは会社。今でこそ精神障がい者にも力を入れて雇用するところもあるが、殆どの会社で精神障がい者は受け入れてくれない。

ある会社では、知的、身体障がい者は雇うが、「精神障がい者は雇いかねます」と言われた。

また、運が悪く腰の骨を手術しているので立ち仕事が出来ず、ある会社では、「あなたは、うちで何の仕事が出来ると言うの?絶対に雇いません」と、門前払いを食らった。

僕も悪いと思う。

福祉作業所で頑張れば良いじゃないか?

だけど、まだ、社会復帰を諦められない。

身体はキツいので出来る仕事を探しているが、やはり精神障がい者は転職活動が上手くいかない。


『精神障がい者は何をしでかすか、分からん』

と、言うのが共通した嫌われる所以である。

テレビでも、犯罪を犯したヤツが精神障がい者、または、精神科受診歴があった!と、言うもんだから、ほんの一部にそう言うヤツがいるだけで、精神障がい者全員が犯罪者のように扱われる。

僕は薬を100錠程飲んで、闘病している。また、1児の父親として責任ある人生を送っている。真面目に働き、転職活動をしている。

将来の息子の進学の為に。

だが、社会には嫌われている。

最後にもう一度。

精神障がい者を必要以上に嫌わないで欲しい。

バカが付くくらい、真面目な障がい者が殆どであるのだから。

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統合失調症行進曲 羽弦トリス @September-0919

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