ドルメン 第 47 話 あらすじ まとめ
ふううう……。前回の 46 話は長くてすみません。もう、分割する気力もありませんでした。でも、一応前回で山場は越えました。後は伏線回収(してくれればな!)に向かうのみです。
原文では、全体三十三章中、まだ十章残っています。そんなに? そんなにです。しかも、工程は二週間遅れです。残りははしょりにはしょる予定です(希望)。そして絶対十一月末には終わらせる!
さあ、最後の追い込みに入る前に、頭の整理をしましょう。七つの殺人事件は多過ぎですね。原文でも第五の殺人事件は大雑把に済ませた感が滲み出ていました。ここでは簡単に、これまでのあらすじを振り返ってみます。
* * *
アルタフィ メンドーサ。考古学の発掘が専門のアラサー女子。十八歳のときに父が蒸発。今はセビーリャで母と二人暮らし。父の友人だったシスネロス教授から発掘の仕事を斡旋してもらっている。ある夏、アルタフィは、セビーリャに近いパストラのドルメン(巨石墳墓)での発掘メンバーとなった。そしてこれがアルタフィが巻き込まれていく七つの儀式殺人事件の始まりだった……。
第一の事件。
殺されたのは、発掘チームの一員だったルイス ヘストソ。パストラの発掘が始まる直前に、自宅の庭で巨大石臼に縛り付けられ、目、舌、心臓、性器を切除され、殺されていた。死体の周りには七つの石器時代の土器が置かれ、その中には切除された遺体の一部が齧られた状態で残っていた。体内からは、近世まで麻酔薬として使われていたマンドラゴラの成分が見つかった。犯人は複数。古代の儀式を模した殺人のようだった。
第二の事件。
パストラのドルメンでの発掘は続いた。その日、アルタフィはチーム リーダーのロベルト サウサとささいなことで口論してしまう。翌朝、ロベルトはドルメンの埋葬室で儀式に則った死体となって発見される。残された土器は六つだった。
第三の事件。
ロベルトの葬儀に出席していたアルタフィは、ロベルトの同僚だったアントニオ パレデスと知り合う。アントニオは、生前のロベルトからあるファイルを渡されていたと言う。そのファイルをアントニオから受け取る約束をするアルタフィ。しかし、約束の日の朝、アントニオはセビーリャから少し離れたアンテケラのドルメンで惨殺死体で発見される。残されていた土器は五つ。殺人のたびに土器が一つずつ減っていることから、七つの殺人が起きることが予測された。
殺人事件がアルタフィの周りで起きているため、アルタフィは重要参考人となる。ただ、殺人犯としてではなく、次に殺される人物のポインターとしてである。同時にアルタフィは、友人のマルタを通じて、ジョン ボイルとキム フーディンという手品師たちと知り合う。二人はアルタフィには、サイキックのような「特別な力」があるという。しかし、アルタフィは取り合わなかった。
第四の事件。
パストラのドルメンでの発掘が中止になってしまい、カラスコ教授率いる発掘チームはポルトガルの考古学学会に出席することになった。気分転換も兼ねて、アルタフィも同行する。会議も終わり、学会メンバーで夕食をとることになるが、その帰りにアルタフィはカラスコ教授から執拗に夜のドルメンに誘われる。無理に近づいてくる教授を押し返し、アルタフィはホテルの部屋に戻った。翌朝、カラスコ教授はポルトガルにあるクロムレックのドルメンで殺されていた。
第五の事件。
とうとう発掘チームの作業が止まってしまった。アルタフィはシスネロス教授に相談し、コルドバにある出版社を紹介される。考古学に関する本を出版するので編集者を探していると言う。出版社には、ローラ ベルトランというアシスタントが居た。ローラは、シスネロス教授の孫娘と親友だったそうだ。孫娘は十五歳の誕生日に失踪し、ローラはシスネロス教授を疑っている。アルタフィにとっては父親代わりのシスネロスを、ローラは最も邪悪な人間だと言う。
それから間もなく、ローラは恋人とグアディクスにあるドルメンに行くことになった。しかし、ローラは行方不明となり、ローラの恋人、カルロス バエサがドルメンで死体で見つかった。
警察はアルタフィの周りを監視していた。そして、アルタフィの母が行方不明のはずの父と連絡を取っていることを発見した。父がときどき母に電話をかけてきていると言う。アルタフィの行く先々で殺人が起こるのは母が悪意なくアルタフィについて話をしているせいのようだ。
何かを隠している母に真相を話して欲しいとせまるアルタフィ。その結果、アルタフィは自分がドルメンから超自然のエネルギーを得て、予知や再生のパワーを得られる「智慧の女」の家系に属していることを知る。祖母がエネルギーを得ていたドルメンに行き、母から「智慧」を授かるアルタフィ。
その頃、アルタフィはフーディンに誘われ、彼の故郷へ一緒に行った。そこでフーディンは、自分は「光のドルメン教団」の一員で、アルタフィを仲間にしたくて近づいたと告白する。そして「光のドルメン教団」のリーダーであるジェーン パンポンと引き合わせる。ジェーンによると、「光のドルメン教団」とは別に「闇のドルメン教団」があると言う。今、「闇のドルメン教団」は内部抗争中で、その勢力の一つを率いるのがシスネロス教授、もう一方をアルタフィの父が率いているらしい。一連の殺人事件は、これらの勢力が引き起こしており、七つ目の儀式でアルタフィを生贄にしたものがアルタフィの持つパワーを得て、教団を率いることになると言う。
アルタフィは誰も信じられないまま、自らの「智慧」を頼って真実を解明することを決意するのだった……。
* * *
伏線回収といえば、ロベルトがアントニオに託したファイルはどうなったんでしょうね? この先出てくるんだろうか? 乞うご期待!
* * *
(初掲: 2024 年 10 月 28 日)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます