第4話 休みの学校で恋バナを聞く猫

 灰色の猫は日曜日に学校のサッカーグラウンドに来ていた。そこではサッカーの練習試合が行われていた。


「また拾った!」

「誰だあれ?! なんかすごいんだけど!」


 休日のサッカー場では少数のギャラリーが一人の選手の動きに釘付けだった。面白いようにこぼれ球を拾い仲間へとパスし、相手のチームの攻撃をことごとく跳ね返している感じだった。


「先輩、あれ誰っすか? 先輩ここ地元でしょ?」

「火野だよ、元ジュニアユースの。怪我してサッカー辞めたって聞いてたけど。……すごい動けてるな」

「あんだけ視野広くて足元上手いのに……怪我かぁ……ユースなのにこの学校にいるわけないですもんね……」

「進学校はもやしっ子ばっかりだもんな、あ、また食らってるし……」


 彼らにとってはいつもは接戦で勝てる程度の相手のはずだったが、後半から出場した一人の存在だけで形勢が完全に逆転していた。


 灰色の猫は得点を決めたチームメイトと抱き合う伸太郎を見て、尻尾をゆっくりとゆらゆらさせながら状況を見守ってなにやら思案している様だった。


◆◆◆

 

 杜里聖は体育館の一角でバドミントンの練習をしていた。そこにバトミントン部の友達が慌てた感じで大きな声で聖に話しかけてくる。


「ねぇ、大変! ひじりぃ、火野くんがサッカーやってるってさ!」


 聖は友達が何を言っているのか理解できず、盛大に空振りしてシャトルを落としてしまう。

(え? 学校に来るサポートをしてなかったはずなのに、連絡が無かったのに? あれ? 怪我は? 目が悪くなってボールが上手く見えないはず……あれ?)


 部活仲間も良く状況がわからないので、練習を各々が勝手に中止して思わず口に出して騒ぎ出す。


「……あれ? 怪我してたんじゃなかったっけ?」

「治ったんじゃない?」

「重症だったんじゃ?」

「目が悪くなってなんとかだったんじゃ?」

「不幸体質が治ったの?」


 友人達が騒ぎ始める中、聖は頭の整理が出来たのか、伝えに来てくれた友人に聞き返す。


「……本当?」

「みたいだよ、行ってみよ!」


 友人に手を引かれ聖が慌ててサッカー場に来てみると、嬉しそうに元気に動き回っている伸太朗の姿があった。


「動き回ってる……本当だ」

「良かったね……ひじり……」

「……うん」


 聖の目には薄っすらと涙が浮かんでいた。




◆◆◆


練習試合が終わると、伸太郎の周りにチームメイトが続々と集まってくる。


「伸太朗! いい動きだった、本当に治ったのな?」

「治ったわけじゃないんだけど、やっぱり動けた。……楽しかった」

「完治じゃないのかぁ……また来いよ、勉強も大変だろうけどさ」


 相手チームの昔なじみ達も伸太郎に声をかけてくる。


「火野、サッカーまたやれるのか?」

「本格的にカムバック?」

「ちょっと久々にやってみただけだよ。復帰はまだまだ無理かな……かなりきつかったよ」


 伸太朗を中心に彼を懐かしむ面々が取り囲み、怪我の状況やこれからやれるのか、同じ様な質問が何度も飛び交っていく。

 伸太郎の隣りにいた友人が、フェンス外の女子生徒の視線に気が付き伸太郎の脇腹を小突く。かなりの威力だったので伸太郎が非難の目を向けると、友人の視線の先に気が付き目をやると、口を手で覆い隠し涙がこぼれ落ちるのをこらえ、今にも泣きそうな感じの聖がいた。

 伸太郎と視線が合うと聖は場が崩れないようにと体育館の方へと走り出してしまう。


「あ……」


 伸太郎はしばらく呆然と立ち止まっていたが、事情を知っている中学からの旧友が背中を押す。


「ここは追いかける場面じゃないの?」

「ほら行け!」

「あ、ああ、行ってくる」


 伸太郎は彼女を追ってそのまま走り出す。 


 取り残された面々は事情を知っている人間はほっこりとした表情をし、知らない人間は何がなんだかわからない表情をしていた。


「……どうなってんすか?」

「ああ、なんというか、怪我してなかったら普通に付き合ってたんじゃないかな? 的な?」

「周りからも、早く付きあっちゃえとかヤキモキする感じだったもんなぁ……」

「ほんと羨ましい」

「妬ましいねぇ」


 古くからの知人達の話が断弁的すぎてついて行けない人間も多く、すぐに外野から質問が飛ぶ。


「えっと、あの人達、付き合ってるんですよね?」

「付き合ってはないんじゃないの?」

「あ~、ほら。中学の時の怪我の原因が彼女だったんだよ。んで、それ以来ギクシャクと言うか……」

「確か文化祭の後片付けの時に杜里さんが脚立から落ちたところを助けようとした伸太郎がバケツに足を突っ込んで膝をやっちゃったとか言ってたかな?」

「なんか、ちょっと間抜けな原因っすね。もっと、こう、劇的な……」

「んだよなぁ~」

「怪我しなきゃ今頃ユースとかでやったのかな?」

「もったいねーよなぁ……」

「それで、ひじりが引け目に思ったのか、な~んかふたりとも微妙な距離を取る様になっちゃってね……」

「初々しい感じが良かったんだけどねぇ……」

「アレがなければねぇ……」

「介護頑張ってるんだからねぇ……」


 気がついたらサッカー部とバドミントン部が集まり、伸太郎と聖の昔話が彼らの馴れ初めまで遡って始まっていた。


(なるほど……侍女ではなく想い人……だったのね。それが伸太朗の願い? 私の使命なのかしら?)


 灰色の猫は伸太朗と聖との関係で盛り上がる話を聞きながら、自分の使命について考えるが、それからも続く彼らの初々しい話が面白すぎて猫らしく耳をピクピクさせながら聞き入るのだった。



◆◆◆


 伸太郎は体育館脇でとぼとぼと歩く聖にやっと追いついた。


「ひじり……」


 聖は足を止め、振り返らずに伸太郎の呼びかけに答える。


「……ごめん、泣いちゃって、ちょっとオーバーだったよね」

「連絡しておけばよかったね……学校にいると思わなくて……ちょっと試してみたら上手く行っただけなんだ。俺もびっくりだったんだけど」

「……え? 試す?」

「ああ、ちょっと色々あって、不幸的なものや怪我的なものをなんと言うか、治すと言うより軽くするような、ん~ごめん、なんて言ったら……良い説明がわからないかも」


 聖は振り返りながら、涙を拭きキョトンとした表情になるが、暫く間を置くと何やらひらめいたのか驚いた感じで早口で質問をする。


「新しいお祓いとか、呪術を試しているの? 遂になんとかなるの??」

「そんな感じなのかな? 上手く行ったら今後も普通の生活が送れるかもしれないかな?」


 聖の表情が悲しみから驚きへ、さらに喜びへと猫の目のように変わっていく。


「普通の生活……」

「そう、普通の生活……」

「じゃ、じゃぁ、もしかして、一緒に……並んで帰る事とか、出来たりするの?」

「……多分」

(アシュレイ、出来るよね? ……あれ? アシュレイ? 猫さん? あれ? 反応無いな……)


 伸太郎が確認のため、あたりを見回すが灰色の猫の姿を感じることが出来なかった。自分の手足を見ても黒いモヤが殆ど見えないのを確認し、灰色の猫に来る時にかけてもらった護りの魔術が効いていると思い大丈夫だろうと勝手に判断した。



◆◆◆


 それからしばらくして、伸太郎と聖は帰り支度を済ませ、校門で待ち合わせをして二人っきりになっていた。


「なんか、みんなに気を使わせちゃったな……」

「そ、そうだね」


 お互いのチームメイトが戻ってきた二人をうまく誘導すると、それぞれが突然用事を思い出し蜘蛛の子を散らすように消えていった。


「久しぶり……だよね」

「そうだね……」


 伸太郎がいつ以来だろう……と考え、地面に置いてあったバックを持ち上げようとすると、いつも以上の重量が彼の腕にのしかかってきた。


(いつの間にバッグの中に……)

(歩き回ってちょっと疲れたニャ、問題はなさそうだからこのまま入って帰るニャ)


 灰色の猫はスポーツバッグの空いたジッパーの隙間から伸太郎を見上げた後、丸くなりながら気持ちよさそうに目を閉じた。


(あの、寝ないでくれ……一応、変なの事が起きないか見張ってくれると嬉しいんだけど……)

(大丈夫ニャ、ちゃんと見張ってるニャ~)

(ホントかよ……)


「どうしたの? バッグ重い?」

「あ、いや、そんな事はなく……さ、行こうか」

「うん」


 聖は若干緊張の面持ちで伸太郎と並んで歩く。一緒に横に並んで歩くのはとても久々な事なのと、普段、伸太郎が巻きこまれるトラブルを思い起こして、本当に巻き込まれず無事に行けるか、本当に大丈夫なのか不安になっていた。


「中学の文化祭以来か……」

「……そうだね」


 聖はスポーツバッグを強く抱きしめながらキョロキョロとあたりをかなり不安そうに見回す。伸太郎もやや不安な感じであたりを見回しながら歩き続ける。


「……本当に、何も起こらないのね」

「びっくりでしょ?」

「公園からボールが飛んでこないし、突然ゴミ箱が倒れてこないし、工事中の足場も

降ってこない……マンホールのふたも何故か空いていたりしないし、なにより人間が普通に歩いてる! 自動車が普通に走ってる! これは凄いことね!」


 一年以上伸太郎の事をサポートしてきた聖にとっては、普段の奇妙なほど物理的なトラブルに巻き込まれる状態が日常だったため、かなりの違和感を感じると同時に、普通の素晴らしさを実感しているところだった。


「……なんか、ごめん。並んで歩かないほうが良い気がしてきた……」


 伸太郎のネガティブな言動に思わず聖は、女友達にするように伸太郎の腕を抱きしめる。


「そんな事ない! ほら大丈夫じゃない、普通の……あ、えっと、しん……よ……」


 心配することはないと励ますつもりだったが、はたから見た自分の今の状況を一瞬にして想像してしまって顔を赤くしてうつむいてしまう。恋人のように腕を組んでいる状態に気が付き、恥ずかしくなりしどろもどろになっている感じだった。それとは裏腹に妹にいつも抱きつかれているのに慣れている伸太郎のリアクションは全く無かった。彼は周りに気を配っていつもの様なおかしな事が無いか注意を払っていた。


「あ……こういう事するの……ツムちゃんが……」

「え? なに?」

「……なんかずるい」


 聖は掴んでいた腕を慌てて離し、高ぶった心を落ち着かせようとして空を見上げた。が、目の前に写った光景に驚きを隠せなかった。


「……ふぅ……あれ? ねぇ! アレって……ちょっと、どうしょう!」

「え?」


 伸太郎が慌てた様子の聖の視線の先を追うと、マンションの六階か、七階あたりのベランダに開いた傘を持った幼児が、今まさに飛び降りる準備をしているところだった。伸太朗の目にはうっすらと黒い靄の様なものを纏っているようにも見えた。


「え? ええっ!?! トトロじゃないんだから!」

「トムとジェリーじゃないの??」


 聖が伸太郎の発言に突っ込んでいる間に、幼児がちょっと躊躇した後、両手で傘の柄をつかみ勢いよく飛び降りる。

 それを見た伸太郎がバッグを放り出し全力で駆けつけるが、全く間に合う感じがしなかった。


(うああああ、なんてことを!! くそっ! 間に合え!!)


 すると伸太郎の体の周りに白い光が集まったと思うと、突然彼の速度がありえないほど加速し、かなり余裕な感じで幼児の下の落下点までたどり着く。


(あ、なんか動きがゆっくり見えるんだけど……魔法かこれ? アシュレイありがとう! って、あの高さからの幼児……って、かなりやばいんじゃ……鉄アレイ降ってくるより重いよな??)


 伸太朗が落下地点に入ると、伸太郎の周りの時間が遅くなっていることに気がつくと同時に、10キロ以上の重りが降ってきているのと何ら変わらない事に気が付き、キャッチするのを若干ためらってしまう。そんな伸太郎の心配をよそに、突然目の前の幼児の落下速度が落ちふんわりと伸太郎の腕の中へと収まっていった。


(これもアシュレイがやってくれたのか……すごいな)

「……びっくりした。カサ、こわれちゃった」


 伸太郎の腕の中の幼児は、驚いた表情をして、自分の傘が壊れたことを認識をしていたが、彼には悪びれた感じが全く無かった。うっすらかかっていた黒い靄も消え去っていた。


「えっと、多分、俺がいなかったら死んでたかも、なんだけど……わからないか……ママにごめんなさいするんだよ」

「うん、カサがこわれると思わなかった。ママ怒りそう……」

「……」


 伸太郎の腕から降りた幼児は、悲しい表情になりながら壊れた傘を持ったままマンションの入り口へと走っていく。伸太郎が若干呆れた感じでその様子を見守る。


(大丈夫なのかな……あれ……泣きもしないなんて……)

 

 伸太郎は幼児がまた同じ事をやらないかかなり不安になっていた。そんな事を考えていると、何時ものように伸太郎のバッグを抱えた聖がすぐに隣に来ていた。


「……すごい、すごい!! 魔法!? なんかすごいオーラが出てた!」 

「え? なんか見えたの?」

「伸君のまわりに、ババっと青い光が集まったと思ったら、ギューンって、ギューンと! なんかあの子のまわりにもなんか、水みたいな何かが! ドドンと!」

「……」


 ものすごくテンションの上がった聖になんと言って良いか分からず、どうしようか思案していると、心の中に灰色の猫が問いかけてくる。


(この娘、やっぱり見えてたのね。変な気配がする人間には魔法が見えるのかしら?)

(……えっと、どうすれば、バレてるよねこれ? あ、なんかバレたらヤバいの?)

(ヤバくはないわ。記憶をまとめて消しちゃえば良いし……)


「この世界にはやっぱり魔法があったんだ! 蛇の石とか護符とか魔法陣みたいなのも家の蔵になんかあったし、やっぱりあるのね! しかも伸君が使えるなんて! まるで漫画の主人公みたい!」


(……え? そんな事できるの? って記憶を消すと……頭は、脳は大丈夫なのか?)

(……ちょっと駄目になるかもしれないわね)

(それはダメだな……どうしよう……テンション上がりすぎて止まってくれない……)


「ねぇ、伸君! あれが、魔法、やっぱり魔法よね! あ! ……もしかして秘密にしないとだめ?」


 聖は伸太郎が何も言わずにオロオロしている姿を見て察したようで声のトーンを一気に落とし囁くように話す。


「伸君、それなのね……そのすごい力に目覚めたから大丈夫になったのね……」

「え?」

「不幸体質と言うか、呪われてるとしか思えない、ありえない現象が毎日起きてたじゃない! アレをなんとか出来る感じなのね!」

「あ、あ~そうかもね」

(なるほど、そう理解したかニャ……)


 灰色の猫は念のため、魔法発動時に周囲にいた人間をまとめて眠らせていたのだが、二人はそれに気がつくことはなかった。

 

(お主様、早めにこの場を離れるニャ、ちょっと面倒なことになりそうニャ)

(わかった、やっぱり見られてたか……)


「聖、すまないが早くこの場を離れよう。騒ぎになっちゃうかも」

「あ! そうだね、ごめん、テンションあがっちゃって……」


 伸太郎と聖は周りの雰囲気が少々おかしい事に気が付き、早足でその場を離れていった。



◆◆◆


「はっ!? あれ? 坊主は??」


 ハーフパンツの怪しいオジサンは街路の植え込みにめり込みながら目を覚ます。行き交う人は酔っ払いが茂みに突っ込んでいる危ない人間くらいに思うらしく、怪訝な顔をしながら避けて歩いていく。はずれかかっていた数珠を手繰り寄せ巻き直しながら、傘を持った幼児が落ちていったであろう場所に注目をする。


(何も起きてねぇな。あの坊主があのまま落ちたら……普通は警察沙汰のハズ……誰かが助けた? かかなりの時間が……って五分しか経ってないか……どうなってんだ?)

 

「あ?」

「……え?」

「……榊先輩、そこは無視で良かったかと思いますよ」


 スーツ姿だった特殊対策課の二人は、どこにでもいる一般的な大学生に見える服装をして怪しいオジサンの脇を通り過ぎるところだった。


「その顔……まだ、この街にいやがったのか……まぁ、いいか。警察沙汰は起きてないのか? さっきそこで子供が飛び降りたんだが……ついでに嫌な気配を感じたんだが……」

「……答える義理はないが……まぁ、何も起きていないな」

「そうですね、突然気を失ってゴッツンコしちゃいましたもんね」


 後輩の女性が赤くなったおでこをさすって照れた感じになっているが、先輩と言われた男性はムスッとした表情を変えることはなかった。彼の鼻からは血が流れた跡があった。


「……お前らもか」

「「……」」


 三人は目を合わせた後、何も言わずにその場を離れていった。

 二人からだいぶ離れた場所で怪しいオジサンは思わず独り言をつぶやく。


「一体どうなってるんだ? この街……」



◆◆◆


伸太朗と聖はかなりの早足で家の方へと向かっていた。思ったより騒ぎにならずに拍子抜けしている感じではあった。


「ああ、もう、話す時間が欲しいのに!」

「今は離れて逃げることが先だと思うよ」

「そうね!そうなんだけどね! だってスマホでやり取りしちゃダメなんでしょ?」

「ログたどれるとやばいだろ? また今度、話するからさ……」

「あ、それじゃ、明日、明日の帰り! 違うルートで帰れば……駅前とか」

「分かった……じゃぁ、それで」


伸太朗と聖は聖の家の前まで来ていた。落ち着いてもっと話したがっていた聖だったが、現場が近く、目撃者もいたかどうか分からなかったので早く帰っていた。


「ありがとう。なんか送ってくれるなんて……感動ものなんだけど」

「そうだね……ありがとうな、今まで」

「いいよ。それじゃまたね!」

「じゃ」


 伸太朗はテンションが上がりまくった聖が家に入るのを見届けた後、流れで明日の放課後も一緒に帰って話をしようと約束をしたのを思い出した。伸太郎は踊るように歩いて自分の部屋に戻ると、ウキウキしながら自分の椅子に座ってくるくると回っていた。


「お主様よ、それは一体なんのまじないなのニャ?」


 伸太郎はピタッと止まると、灰色の猫の方に椅子を向けた。


「ごめん、考え事するとくるくる回っちゃうんだよね……明日の帰り、その、同じ様な魔法かけられる?」

「大丈夫だと思うニャ、しっかりとデートを楽しんでくるニャ」

「で、デートじゃない、デートじゃ……」


 今日の会話の一部始終を聞いていた灰色の猫は、初々しい伸太郎の反応を見てほっこりとするのだった。



◆◆◆

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