狸新町

 降りてみるとひなびた町で、宿か飯屋かわからないような和風の建物が道に沿って並んでいる。しばらく散策してみたが存外に広くていつまで経っても街並みの終わりが見えない。前を歩いている後輩のほかに、腕を絡めてくるのと若干浮いているのと二階の窓から覗くのがいて、どうやら化かされているようだ。

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