第20話 帝国幹部の陰謀

まだ戦争は続いていたが、サシャとの結婚式も無事に終えた。


そして新しく大きな家を建てて、部屋数も多くなったのと設計時に話し合ってミリアとサーラの二人部屋で大きめな作った。


 余程仲が良いのか二人はいつも一緒に居て、たまにケンカは、するが直ぐに仲直りをして仲良く過ごしている。


 お金は・・・かなり掛かったが勲章を貰った時に、お金もかなり貰っていたのと、結婚をした時に王様からと軍と、参謀本部の方達から個人的にも頂いて助かった・・・しかも3回結婚しているので3回も貰っている・・・なのでまだ余裕が、あるので問題ない。


戦争の方は今の所は、落ち着いているが小競り合い程度なので、相手に合わせる必要は無いので今が攻め時なんじゃないのかな・・・。


 


 という事で、今回も一人で乗り込んで来たけど、広すぎて良くわからないぞ・・・


スキルを使って捜索していると、やっと辿り着いた部屋の前に警備兵が2人立っているので粘度の高いウォーターボールで窒息させて倒した。


 ドアを開けようと思ったら鍵がかけられており開かないが、外から鍵が掛けられている?


って、事は閉じ込められているのか?


盗賊スキルで鍵を解錠して、そっと中の様子を伺い慎重に侵入すると、部屋は豪華に飾られていてテーブルに椅子、ベッドがあり他の部屋もあるのかドアもあり、ベッドを見ると俺と同じ年頃の女の子が一人寝ているだけで誰も居なかった。


 ドアの方へ向かい開けると部屋ではなくトイレだった・・・この部屋で監禁されているのか。


一応、女の子から話を聞いてみるか・・・情報収集スキルを使って起こす。


「お前は誰なんだ?」


「私は皇帝の娘レターニャ」


「皇帝は何処に居る?」


「皇帝は殺されました。」


「では、新しい皇帝は誰なんだ?」


「私だと言われています。」


「戦争を指示してるのもお前なのか?」


「私はでは、ありません。」


「戦争を、起こしているものを知っているか?」


「監禁されているので、分かりませが、私を閉じ込めている、この帝国の幹部達でしょう。」


「お前を開放したら、何をする?」


「逃げて普通の暮らしをしてみたい・・・」


「帝国を平和に変えないのか?」


「私には力が無いのでムリです。」


この娘を殺しても何も変わらないだろうな・・・


「もしも帝国の幹部を殺す手伝いを頼んだらどうする?」


「協力します。」


スキルを解いてレターニャを起こす。


「きゃ。何者ですか!?」


「お前を助けに来た。」


「お父様の、配下の方ですか?」


「いや。俺はファンベル王国の者だ。」


「どうして他国の方が?」


「帝国に攻撃を仕掛けられていて、帝国を調べに来たらお前を見付けたんだが・・・監禁されているので助けようと思ってな。一緒に逃げるか?」


「はい。是非お願いします・・・」


「だが、逃げる前に帝国の幹部を片付けて逃げる事になるぞ。それでも良いか?」


「構いません。協力します。」


「それで、逃げて何処に行くのだ?」


「それは・・・」


急に顔色が悪くなるレターニャ


「まぁ行く場所がなかったら、うちにしばらく居れば良い」


「え?良いのですか?」


「ああ、問題ない。」


「では、お願いします。」


「俺の後ろに隠れて離れるなよ。」


「は、はい。わかりました。」


と言って背中に抱き付く。


レターニャに結界とバリアを張った。


「幹部達は10人居て、この時間ですと全員集まって会議室で会議をしているはずです。」


「会議室に案内を頼めるか?」


「はい。お任せください。」


会議室まで案内をしてもらった。


会議室の中に睡眠ガスを入れて眠らせて、中に入る


「戦争に関わってる奴が分かるか?」


「はい。勿論です。」


と答えると結界を用意しておいて


関わりがある者を結果に放り込むと6人捕えたが、レターニャの前で焼き殺すのを見せるのも気が引けるので、3分後に爆炎が発動するようにセットした。


 部屋を出てファンベルに飛んで帰る途中で


 「俺は結婚していて嫁が・・・3人いるんだが仲良くしてやってくれるか?」


 「勿論です。命の恩人の奥様ですから。」


「お前の正体は秘密の方が良いだろ?」


 「秘密でお願いします。それでお名前は?」


 「ライトだ。」


 「ライト様ですね・・・格好良いお名前ですね。」


話をしている間に家に着いて二人で家に入る。


 「ただいま。」


サキとサーラが料理を作っていて


 「おかえりなさい。」


 「この方は貴族の方で家でお預かりをする事になった。」


 「そうなのですか・・・随分と可愛い方ですね。」


 「レターニャです。宜しくお願いします。」


「空いてる部屋が、あるからそこを使ってくれ。」


「はい。ありがとうございます。」


「悪いんだが俺は軍に戻って報告しなければならないのでしばらく一人にするが大丈夫か?」


「はい。大丈夫です。」


「何かあったらサキに言ってくれ」


「はい。」


 


軍の参謀本部まで報告しに来てエンジェル帝国の現状と戦争に関わっていた幹部達を、跡形もなく消したことを報告した。


 しばらく休むと伝えると許可されて帰宅する。


 


帰宅するとサキとレターニャがテーブルで笑顔で話をしていた。


「ただいま。」


「おかえりなさい。」


「お疲れ様です。」


「何の話をしてたんだ?」


「・・・ライトの話だよ。随分と気に入られてるね。」


「そんな訳無いだろ。今日会ったばっかりだぞ?なぁ?」


と言って、レターニャを見ると頬を赤くして目を外らされた。


「賑やかになって良いんじゃないかな。」


「まあ、そう言ってもらえて助かるよ。」


「すみません。行く宛が無くて困っていたんです。」


「気にしないでココに居たら良いよ。」


 「返ってくる時に服も買っておいたから着替えてくれば良いんじゃないか?」


「服まで買って頂いて、ありがとうございます。」


「その格好だと目立つし動きにくいだろ。」


レターニャが服を着替えに部屋に入ると


「可愛い子で良いと思うよ。」


「何の話をしてるんだ?」


「あれ?結婚したくて連れてきたんじゃないの?」


「違うって。話せない事情があって話せないけど違うぞ。」


「そっか。ライトは、ちゃんと言ってくれるから心配はしてないよ。でも、話してると良い子だったよ。って思って言っちゃっただけだよ。」


 「今後どうなるか分からないけどな。」


レターニャが戻ってきた。


 「その格好も可愛いな。似合ってるぞ。」


 「ドレスも素敵だったけど普段着も可愛いよ。」


「ありがとうございます。ライト様が選んでくれた服のセンスが良かったのですね。」


そんな話をしてたらサシャが帰ってきた。


 「また一人でエンジェル帝国に乗り込んで幹部を消してきたって聞いたよ。もぉ。」


「まぁ・・一人の方が動きやすくて良いからな。」


「って、誰?この可愛い子は!?」


「事情があって預かる事になったレターニャだ。」


「レターニャです。宜しくお願いします。」


「うん。わたしは、サシャだよ。宜しくね。」


 


 


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