第10話 男って奴は…

 注意。この話しは男子特有の下世話な話しです。それでもOKという方のみどうぞ。(直接的な表現はありません)










 男子のサッカーが終わり、次は女子のサッカーの番になる。そうすると…

「いやはや、眼福ですなぁ~」

「やはり我がクラスの四天王の白崎、高瀬、原田、中本だよな。」

「ウチのクラスはレベルが高いからな。」

「羨ましいぜ…」

 ちなみに体育は2クラス合同だ。


「「「「だが、進藤ハーレムなんだよなぁ…」」」」

 確かにそうだな。高瀬以外は。

 高瀬はどうやら司はタイプでは無いらしい。「なんて言うか…進藤の雰囲気がね?近付き難いと言うか…いや、嫌いじゃないんだけどさ」

 まぁ言いたい事は解る。



 とりあえずコイツらシメるか?ゆきに邪な視線を向けるとは、万死に値する。

 と、冗談はおいておき、女子の方も中々白熱している。

 まぁ司が見てるから張り切ってるんだろうな。ゆきに視線を向けると…あの子、真面目そうにして上手くサボってますね。

 ゆきは運動もそれなりに出来る。だが、今は適当にボールを追いかけ、諦めるを繰り返している。ゆきさん。手の抜きが上手い。流石俺の妹だ。

 高瀬は普通にサボってますね。いや、最初にボールが来た時に盛大に空振りし、敵にパスする等、そりゃボールが来なくなるよな。ちなみにわざとだ。高瀬も運動神経が良いからな。


「「「「おおぉ~」」」」

 野郎の歓声が上がる。どうやら原田が走っている様だ。男子の目線はその2つの揺れるボールだろう。走る度に揺れるのだ。それはもう、バルンバルンだ。


 対する中本はストーンと平だ。身長も低いし、一部からは需要がある合法な方だ。奈々ちゃん先生並みのちびっこだ。

 そして2人とも司ハーレムのメンバーだ。



「…」

 別に悔しく無いぞ?本当だぞ?


「すげぇな…原田の…は」

「拙者は中本のあの平原が」

「白崎も中々に…」

「高瀬の慎ましながらも確かにある…」

「「「「いやいや」」」」

 やはり男共は…

「進藤と東城はどう思う?」

 そこで俺達に振るか?


「いや、そういうのはこの場で失礼だろ?」

 司が最もらしい事を言う。つまらん奴だと皆思っているぞ?


「良い子ちゃん振りやがって…」

「そうだ。」

「これだから普段から女子に囲まれてる奴は」

 と散々司に文句を言う。君達…モテないのはそういう所だぞ?



「で、東城はどうなんだ?」

「原田派か白崎派か高瀬派か中本派か」

「大、中、小、無」

 ゆきは小さくないが別段大きい訳では無いのだが…中本に比べたらでかいな。


「…」

 え?答え無いと駄目?司も聞き耳たてるな。


「…俺は、と、チャイムだな。」

 丁度良くチャイムが鳴った。


「あ、逃げやがった。」






そうして校舎に戻る時、高瀬が

「で?東城は何派なの?」

 お前…あれ聞いてたのかよ。

「聞いてたのか?」


「まぁ暇だったし、それなりの声だったからね。で?誰派?」

「…ノーコメントだ。」

「ブーブー。良いじゃん教えてよぉ~」

 そんなに知りたいのかねぇ?


「俺は大から小まで平等に愛する。」

「うっわ~」

 おい、聞いといて引くな。男はそんなもんなんだよ。



「…はぁ、俺は……派だよ。」

 俺はボソッと呟く

「ふぇ!?」

 それを聞いた高瀬が変な声をあげて真っ赤になる。


 俺はフリーズしてる高瀬を置いて校舎に入る。





 司が俺を見て

「ん?どうした、マサ。顔が赤いぞ?」

「うるせぇ。何でもねぇよ。」







……………


正樹が何派かはご想像にお任せします。

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