第4話蘇るキリコ
多分遊んでいるのだろう。
「いや違うね。枝葉に住み着いている虫を捕獲して、雛鳥に与えているかもしれないよ?」
右隣の病床のキリコが、囁いた様な気がしたが、主の居なくなったキリコの手荷物をイソイソとかたずけて病室を出て行った。
「同じものを観ても見え方が違うんだな。母ちゃんありがとう。」
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