第3話母キリコ

 しかし、母のキリコは孝の事を「ぼくちゃん。」


 と溺愛して中々キリコの元から手放そうとしなかった。

 そのキリコも年老いて夜を去り

孝が五十路を迎え何気なく孝(たかし)は、個室病室の腰窓の木立を観ていた。

 程なく飛来した二羽の野鳥が枝葉にチョンチョンと枝から枝へ渡っていた。

 多分遊んでいるのだろう。

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