"私"(最後の時)

私が自分を刺している。

なんの躊躇いもなく、ひたすらに。


その事に喜びを覚えた。



コレなら、きっとあの悲劇が起きようとする時、私はアイツを躊躇なく殺してくれるはずだ。"私"には出来なかったけど、今の彼女ならできる。


そしたら、きっと、シンくんも助かる。


この世界では、多分、バッドエンドだと思う。でも、きっと次の世界では上手くいくはずだ。きっと...



伝わるか分からないけど、私に向かってメッセージを送った。



(彼を、シンくんを傷つけようとするやつを許すな。殺すのを躊躇うな。じゃないと、シンくんは助けられない。)



伝わったかは分からない。でも、私が出来ることはやった。触れれないはずの彼にも触れれたし、"私"は満足だ。



だから、消えていく感覚を感じても、なにも、悲しくはない。うん、コレは嬉し涙だ。


じゃあね、私。シンくんを守ってね...







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ジャンル変更のお知らせ

コレ、もしかして現代ファンタジーじゃねっと思ったので現代ファンタジーを追加しました。


遥編は終わりです。次から2年生編です。でもその前に、コレまでの話の点検に入るので、少し投稿期間空きます(1ヶ月ほど)。お許しを...





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