第42話
「秋葉に来たらまずなにをするんでしょうか?」
「まずは秋葉のアトレのアニメのイラストと写真を撮ることだな」
毎回イラストが変わっていて、秋葉を楽しむポイントでもある。大体がその期間に流行っているアニメのイラストが多い。そして良くファンや外国人か撮ってたりする。ここがそれだけ有名になっているってことだ。今日の絵は俺の青春ラブコメは間違っているか。最終章入って人気がまた上がってってるんだよな。
「それじゃ一緒に撮りましょう。記念になりますし」
イラスト単体でも撮ってもいいんだが、るんが一緒に撮りたいならそれはそれでありか。俺は撮ってくれそうな外国人を探す。できれば日本語が出来る人がいいな。英語しゃべれないし。
いかにも日本慣れしてそうな外国人カップルを発見した。この人達に頼んでみるか。
「ソーリー写真撮ってくれませんか?」
「いいですヨー。わぉ二次元からでてきたヒロインのような可愛さですネ。後で単体で撮らせていただいてもいいですカ?」
「いいですよー。Xにアップしなければ」
「それはしませんヨ。変なのが沸きますからネ」
それで俺達は八幡の両隣に立った。俺のもう一個となりはいろはだ。あざとく上目使いになっている。俺も上目使いされたい。するとるんは俺の視線をたどった。するとニコット笑顔を見せながら上目使いをした。キュン!ヤバイめっちゃキュンキュンする。その瞬間を外国人は撮った。
「オーいいのが撮れましタ。これが日本の萌えというやつなんですネ」
携帯を受けとり写真を見ると、るんにデレデレしている俺がいた。天が好きなのにここまででれさせれるとかさすがアイドル。オタクを手玉にしてるだけはある。
「ありがとうございます。それじゃ日本を楽しんですください」
「楽しんできますヨ」
そう言って彼氏をつれてどっか行った。るんは後でそれ送ってくださいねと言った。これが他のに人渡るのはなかなかに恥ずかしいが、写真を撮ったのにそれを自分だけのものにする方がどうかと思う。俺は分かったと言って携帯をしまった。
「それで最初はどこに行くのですか?」
「アニメイトに行くぞ」
秋葉はいろんなアニメのグッツが時期によって違うから常にチェックする必要がある。俺の青春ラブコメは間違っているも結構置いてあるだろう。後は罰ゲームから始まる恋とかか。確か俺の青春ラブコメは間違っているは一角にグッツが集まってるらしい。さすが人気作品菜だけはある。
「分かりました。本場のアニメイトは楽しみですね」
まぁ本店は池袋にあるんだが、あそこは女子用が多く、あんまり男専用のグッツは置いてないし、秋葉の方が二つアニメイトがあるからこっちの方が揃っているだろう。
「まぁ楽しみにしてくれ。秋葉は庭みたいなものだからな」
ついでに櫻坂のCDも買おう。新しいシングルがでてたはずだし。しかもるんがセンターの。ねるはダンスが得意じゃないからなかなかセンターにはならないんだよなぁー。もっとアイドルらしい曲なら出来ると思うが。でも櫻坂はカッコいい路線だからそれをやるのは難しいからね。
「んふふエスコートしてもらうのもいいですね。リードされたいという願望があったので」
るんならデートの一つくらいありそうなものだが、アイドルだから誰とも付き合わなかったのか。アイドルの鏡だな。だけど好きな人はいるって言っていたような気がする。トップアイドルを惚れさせるほどのイケメンはどんなやつなんだろうな。
「アニメイト行っても俺から離れるなよ。ナンパされるから。オタクはオタク女子だと気づくとワンちゃんあると思って話しかけてくるからな」
一緒にいるかわりに俺がめちゃくちゃにらまれたり、羨望の眼差しを受けるんだが。まぁ最近はナンパ目当てのナンパ師モイルから男がいても俺みたいなのだと、なめられてナンパされる可能性はあるが。
「分かりました。それじゃ手を握りましょう。はぐれないようにですね」
俺は分かったというとるんの手を握った。まさかるんと握手会以外で手を握れるときが来るとはな。ていうか柔かいし、めちゃくちゃすべすべする。るんの顔を見ると、ニコット笑顔を見せた。可愛すぎる。天並みの可愛さだった。アイドルが見せる笑みじゃなくて、自然な笑みだった。
俺はニヤニヤしてることだろう。周りのオタクからの死線を浴びる。ふっ羨ましいだろ。これが親しくなった特権だ。何か女子からの視線も多いが気のせいだろ。
俺達はアニメイトに向かった。やはりるんは視線を集める。どっかの芸能人じゃないかと思われるくらいには目立っている。特にここはオタクが多いからばれる可能性もあるから細心の注意をはらっておかないとな。最近ではオタクを狙ったチャラ男のナンパ師も多いからな。よく秋葉に出没している。
そんなことを思いながら警戒してると、アニメイトについた。るんから店に入っていった。
「わぁーいろんなアニメのグッツがありますね。葬送のフリーレントか今流行ってますよね」
「設定が斬新だし、今流行りの女主人公だ。昔はこんなに女主人公が逆ハーレム以外で流行ることはなかったんだが」
時代は変わっていくってことか。今じゃ薬屋の独り言とかめっちゃ人気だしな。基本的に俺は女主人公の話しはあんまり見ないんだが、この二つはみたいと思う魅力があった。
「俺の青春ラブコメは間違っておるは上の方の特設ブースにあるからそこに向かうぞ」
「特設ってやっぱり相当人気があるんですね」
俺はぼっちじゃないが、一人でいる時間が長かったりするから分からなくもない。後は一人で何でも解決してしまうところがオタクには来るものがあるのだろう。
俺達はエレベータで上に上がった。そして着くと、エレベータを出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます