第33話
るんは弁当を片付けると、レジャーシートを引いて横になった。横になることで見える生がたまらん。太ももがいい感じに見えて、少しエロく感じる。そして凝視しているとるんがんふふと笑い横をポンポンと叩いた。寝ろってことか?
「それじゃ寝させてもらうか」
「どうぞ、あ、そうだ。今日の放課後ちょっとだけでいいので開けといてくたさい。そんなに時間はとらないので。私もすぐにライブのレッスンがあるので」
「今日はなにもないからいいぞ。天も友達と遊ぶらしいしな」
「それならよかったです。ふわぁー眠くなってきました。一緒に寝ましょ」
足は十分堪能したし、俺も眠いから寝よう。陽射しが当たってポカポカしていて気持ちいい。いつ寝れてもおかしくないな。そんなことを考えていると、俺はいつのまにか寝てた。
そして起きると俺は柔らかいなにかが頭の下にあった。うーむなんかいい匂いするし、すべすべする。すると上からフニャーと言う声が降ってきた。
「あ、起きたんですね。さすがに膝枕しながら寝るのは辛いですね」
なんだと!今俺はるんの太ももに頭をのせているのか?あんなにか輝いていて、きれいな太ももに。それに最高の弾力だ。そして思わず匂いを嗅いでしまう。バラの香りがする。ここが天国か。まさか膝枕される日がこようとはな。しかもアイドルにな。ファンだから気絶ものである。
「膝枕ありがとな。もう時間だから起きるわ。足しびれてないか?」
「そんな長時間じゃないので大丈夫ですよ」
また膝枕されたいな。白い陶磁器のような太ももが目にはいる。あれの上に頭をのせていたんだよな。あの感触はもう忘れない。天にもしてもらいたいが。まぁそれは望みすぎか。
「それじゃ行くか。また放課後」
「はい、数学頑張ってください」
あぁ、あの魔術みたいな授業があるのか。またるんの膝枕で寝たいわ。まぁ真面目なるんからしたら授業ちゃんと受けてくださいと言われそうだな。仕方ない受けるか。まぁ途中で寝ちゃうかもしれないけど。
「まぁできるだけな」
るんがアイドル活動もしながら進学校でトップをとるのは本当にすごい。普通は科目によって偏りができるからな。ダンスをすぐ覚えるくらいだし、記憶力がいいんだろう。ちなみにるんはセンターも張るからダンスのキレも凄まじい。背は低いはずなのにそれを感じさせないダンスだからな。
俺達はここで別れそれぞれの教室に向かった。るんと一緒にいるところを見られると週刊誌にばらされかねないからな。学校の一目のつくところでは一緒にいない。るんに嫉妬を向ける人も少なくなったがまだいるからな。警戒しておいて損はない。俺は教室に入ると、天が藤村と楽しそうに話していた。心理学の知識も使ってるようだ。
俺は自分の席に着くと、フランス語を軽く復習して、授業が始まるのを待った。
そしてあっという間に六限が終わった。もちろんフランス語のテストは満点で、数学は寝た。いや授業を聞こうと頑張ったんだよ?でも魔術にしか聞こえない数学の授業は寝てもしょうがないと思うだろ。気づいたら下を向いて寝ていた。寝れてないときはいいBGMになるわ。そんなことを思いながら放課後に何を予測するのか予想をする。まさか告白じゃないだろうな。いやそれはないか、るんが好きなタイプはイケメンで優しくて波長の合って犬系後輩だからな。俺は年上だしそれはないだろう。少し残念に思うが。そうなると、出掛ける件か。
俺は素早く帰る用意を終えて、屋上に向かった。あそこは秘密の話しをするのにもってこいだからな。誰もこないし。夏は暑く冬は寒いからな。
あれは屋上に向かう途中自販機でマッカンを2本買って、屋上に向かった。着くと、俺は扉を開ける。フェンスに肘の乗せ、顎を手のひらに置いているるんがいた。そこだけ絵画のように絵になっていた。その姿にしばらくボート眺めていると、視線に気づいたのか、るんが近寄ってきた。
「あ、薫先輩来たんですね」
「ああ、それにしてもさすがアイドル。ひとつの仕草で絵になるとかすごい」
「ルックスが多少よければあれは誰でも絵になりますよ。楓ちゃん達だって」
「いや多分なるだろうが、あそこまでの完成形にはならないぞ」
「そうですか、そう思ってもらえるなら嬉しいです。それで用件なんですが、昼は寝ちゃったので、時間がなかったので言えなかったですが、約束のデートを日曜日にしませんか?それでどこに行きたいとかあります?秋葉は確定だとして」
「神楽坂とかどうだ?フランス風の雰囲気が味わえていってみたかったんだよ。そこでフランス語の書籍も買いたいしな」
フランス語の原版書籍はあまりないからな。専門店で買っておきたい。あとはフランス語でかかれたラノベとか、日本のとどう違うのか興味がある。
「そこにしましょうか、夜はフレンチってことで。そろそろ時間なので私はもう行きますね」
「じゃあな出かけるの楽しみにしてるわ」
るんは手を振りながら屋上を後にした。俺はしばらく部活をやっているのを見ながら青春してるなぁーと思っていた。そして俺も屋上をでた。
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