第29話
「それじゃー食べるか。いただきます」
『いただきます』
うんやっぱサイゼのペペロンチーノは美味しい。本場まではいかなくとも、この料金でのこのクオリティなら十分だろう。ちょっとスパイシーで俺好みだ。そしてサラダを食べる。これも和風ドレッシングが効いていて美味しい。真に美味である。食べてるものは安いが思わず貴族風になっちゃうくらいのレベルだ。
「本場のイタリアンもいいですけど、日本人好みに作られた料理もいいですね」
まぁるんはお金持っているし、本場のイタリアンも食べたことあるんだろう。俺は4回くらいしかないが。だがるんが言うなら俺が安舌って訳じゃなさそうだ。
「さすが千葉の誇るサイゼだな。一号店がないのは悲しいが」
「たしか市川だったよね」
「そうだ、市川はよく通りすぎるが、今度よってみるか」
市川はそれくらいしかないからそのあとどうするかね。総武線だし、秋葉に行くのもありか。ついでにアイドルショップに行きたいな。ねるのグッツをたくさん買いたい。アニメグッツも秋葉限定ものもあったりするし。そのためのお金貯めいとな。株の始めて、そこそこ稼げる目処がついたら行くか。
「それなら今度のデートで行きませんか?そのついでに秋葉にも行きましょうよ。一回行ってみたかったんですよ秋葉」
秋葉にはデートで楽しめるところ少ないと思うが、特に女子高生が好むのような店は少ない。あそこはあくまでオタクの天国みたいな場所だし。まぁ俺も楽しめるからそれでもいいんだが。だが本人を目の前にしてグッツを買うのは恥ずかしいな。とりあえずお金を増やしたいが、今回は約束だし、今度の給料日の日に行くか。
「いいぞ、俺のおすすめのスポット教えてやる。つってもオタクが好むような場所ばっかしだが」
「それがいいんですよ。秋葉といったらオタクが好む場所ですからね。握手会でも話が合うかもしれないですし」
オタクのことまで考えているとはこれが売れてる所以だろう。人気だけだとねるに次ぐレベルだからな。だから同じ女子からの嫉妬も受けやすいんだが。声も含めてな。ねるもその辺は苦労したと言っていたしな。まぁねるはアイドルになる前だが。今は女子高だから男の目線かない分嫉妬はあまりされてないだろう。男を紹介してとかありそうだが。
「それならとっておきの場所を紹介してやる」
「楽しみです」
俺達はそれから談笑しながら食べていると、天が食べ終わった。いつも思うが、食べ終わるの早くないか。
「ねぇるんちゃん奏太くん好きなものってなにかな?」
「そういえばそろそろ誕生日でしたね。ネックレスとかはよくオシャレでつけてますね。ペアで買ったらどうですか?」
というかよくいるほど一緒にいるのか。まぁ幼馴染みならそれはそうか。無意識にちょっと嫉妬してることにこのときの俺は気づかなかった。
「ペアかー。それはいいかもね。デートで行きたそうな場所とか分かる?」
「動物園とかいいんじゃないですか?あの生き方だとよくストレスが貯まるらしいので、動物で癒されたいと日頃言っているので」
動物園を好む男は珍しいな。まぁあの生き方だとそりゃストレス貯まるよな。言動も行動も制限されるし。1つの行動で、一人の女子の人生を壊しかねないし。
「動物園かー。それなら千葉市動物公園かなー」
あそこはそこそこ動物がいるよな。それに近いし。まぁ上野動物園を一番有名でいいが、混むからな。混んでいてゆっくり見えない可能性がある。まぁナンパはしてこないだろうが。隣にいるのが俺みたいなやつじゃなくてイケメンだもんな。ナンパ師も自信を失くすほどのレベルだし。
「そこならまだ行ったことないんでいいんじゃないですか」
「近いからこそ行ったことないのか。近いといつでも行けると思って案外行かないもんだもんなぁー」
「それじゃそこにしよう。後はショッピングかな」
それから話しながら食べていると、食べ終わった。ドリンクを飲み終わったので、俺はオレンジジュースを取りに行くかと思い立って機械の方に向かった。
ドリンクバーを見ると、混ぜたくなっちゃうのはやはりドリンクバーの性というやつだろう。まぁ結局失敗して不味いってなっちゃうんだけどね!だから混ぜようか悩んでいると、誰かに肩を叩かれた。俺だれかと思い後ろを振り向くと、瑞穂と近衛がいた。美少女が二人いるから視線を集めて、視線が痛い。
「どうしたんだ二人とも。バイトは終わったのか?」
「終わったよー。いやー今日はめんどくさいお客さんいなかったねー」
「やっぱり店長が強面の式神を買ったお陰ですわ。どこであれを買ってきたのか気になりますわ」
間違いなく倉橋だよな。あいつ式神売ってるって言っていたし。大体のやつが詐欺だと思って買わないから売れてないと思ったが、買う人いたんだな。それくらいここのナンパは多いってことか。いつか可愛い子がいっぱいいる店として、テレビのでそうだ。あの可愛すぎる店員がいる店的な。
「あれを売っているのはたぶん俺の知り合いだな」
「そうなんですわね。後そっちに行っていいてすか?」
「そんなに長くいないがいいぞ」
「ありがどうございますわ」
俺達は自分達のテーブルに移動した。るんは隣の2人を見ると少し難しい顔をした。不味かったか?連れてきて。だがすぐに表情を戻した。一応聞いとくか。
「るん二人を連れてきて大丈夫だったか?」
「大丈夫です。少し驚きましたが」
それ言うと二人は椅子に座った。近衛と瑞穂はメニュー表を見て料理を選んでいた。やがて決まると紙に書き、店員さんを呼び料理を頼んだ。
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